第八章
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「折角ここに来たんだしな」
「そうですよね」
「じゃあ俺達も行きましょう」
「その常磐って子達を助けに」
「俺も同じ考えだ、子供だけを戦わせるものじゃない」
氷室は先を見る目で言った。
「大人も行くべきだ」
「さて、こちらの仕事も頑張らせてもらいましょう」
内海はライダーとしての責務から話した。
「それも全力で」
「よし、頑張って来い」
是非にとだ、石動はライダー達に激励の言葉を贈った。
「そして勝って来い、いいな」
「ああ、もう勝利の方程式は出たしな」
それならとだ、桐生は石動に応えてだった。
万丈と共に席を立った、そして他のライダー達もそれに続き戦場に向かった。
この時常磐達は彼の家であり店であるそこで卒業パーティー、常磐と明光院そしてツクヨミ達のそれを行っていたが。
常磐達はその場にウォズがいないことについて不思議に思っていた。それでウールが常磐の叔父が出してくれたお菓子やジュースを楽しみつつ言った。
「ウォズは?」
「連絡したけれど」
常磐は叔父が特別に作ってくれた卒業祝いのケーキを食べつつウールの問いに答えた。
「けれど」
「来ないんだ」
「どういう訳かね」
「そう言えば何か言ってたわね」
ツクヨミはミルクティー、ホットのそれを飲みつつ言った。
「私達の卒業式に何かあるって」
「そんなことを言っていたな」
明光院もお菓子を食べつつ応えた。
「思わせぶりなことをな」
「そうよね」
「じゃあそのことでかな」
常磐は考える顔になって述べた。
「今いないのかな」
「まあいつも思わせぶりだけれど」
こう言ったのはオーラだった。
「それで実は何でもないとかもあるし」
「そこはわからないんだよね」
ウールはオーラの指摘にその通りだと突っ込みを入れた。
「何考えてるかわからないところあるから」
「いつもね」
「何か食えないところがあるっていうか」
「曲者っていうか」
「そんなところあるよね」
「本当にね」
二人もお菓子や甘い飲みものを楽しみつつ話す、だがここで常磐は自分の携帯から着信音が聞こえてきてそれでその携帯を取り出して観るとだった、彼は仲間達に明るい顔で話した。
「今からここに来るって」
「そうか、遅れることはどうかと思うが」
それでもとだ、明光院は常磐の話を聞いて述べた。
「来るならいい」
「うん、お客さん二人連れて来るそうだよ」
「お客さんか」
「その人達かな、卒業式にとか言ってたのは」
「どうだろうな、しかしな」
「それでもだよね」
「来るならな」
それならとだ、明光院は確かな声で述べた。
「席を用意しておくか」
「三つね」
「お客さんの分もな」
こうしたことを話して皆で席を三つ用意してだった、そのう
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