暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・58
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欲しくなるんじゃないだろうか?

「でも、食べてすぐには消化してエネルギーにはなりませんよね?」

「だな。大体糖分が消化・吸収されてエネルギーに変わるまで2〜3時間てトコか。それを計算して予め食べておくってのが賢いやり方だろうよ」

 
 まぁ、『残り10kmになったらこれを食べる!』と目標設定してそれをお守りというか心の支えにして走る……なんて人もいるらしいが。

「それに、最近は甘い物をわざわざ食べなくてもブドウ糖そのものをタブレットにしたのとか売ってるしな」

「え、そうなの?」

「あぁ。確か明石の酒保……ってかコンビニだな、ありゃ。確かあそこでも売ってたと思うぞ?」

 前に抜き打ち調査に行って以来、煙草が切れるとそっちの店に行くようにしている。以前の酒保は完全に煙草や酒、簡単なお菓子なんかを売ってる雑貨屋?煙草屋?みたいになってるからそっちで用は足りるんだが……何となく心配でな。また変な物が売られてやしないかとか。

「ふ〜ん、明石さんのコンビニかぁ。私あんまり行かないんですよね」

「そうなのか?五十鈴とか鬼怒とか、しょっちゅう出くわすんだがな」

「五十鈴ちゃんは遠征の娘達とおやつ買いに行くし、鬼怒ちゃんは部屋飲み用のおつまみとか買いに行くって言ってましたね〜。でも私、そんなにお金使わないんですよ」

「ほほぅ」

「服はジャージか制服があればいいし、ご飯は食堂とか間宮さんの所で食べられるし。おやつは妹達に分けてって言えば足りますしね」

 言われてみれば、長良の私服姿は見た事が無い気がする。秋祭りの時には小麦色に焼けた肌に映えるようにか、白い浴衣を着ているが……あれは普段着では無いからな。

「そう考えるとコンビニを使う機会が無いのか」

「ですねぇ、お化粧とかもあんまり興味無いですし」

「……無頓着すぎるのもどうかと思うがな?」

 長良に限らず、艦娘は美人揃いだ。そんな中でも健康的で明るい美人というのは数少ないと個人的には思う。長良はそんな一人なのだから、上手く磨けば更に光ると思うんだが。




「あ、そういや飲み物いるか?流石に走ってきて水分も摂らずにあんパン貪るとかキツいだろ」

「そういえば口の中がパサパサに……」

「いや気付いてなかったんかいオイ」

「提督、水分!水分をくだひゃい!」

「OK、コーヒー、紅茶に緑茶、牛乳、あんパンには合わんと思うが一応スポーツドリンクもあるぞ」

「あ、じゃあ牛乳で」

「はいよ」

 牛乳は瓶牛乳で、屋外に備え付けの地下水を汲み上げている水道でキンキンに冷やしてある。きゅぽん、と小気味良い音を立てて蓋を開けた長良はゴキュゴキュと勢い良く飲み干していく。

「っぷはぁ〜!やっ
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