後編
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進んでいく。
しかしついにかわし切れず、シャドウとの戦闘となった。
リーダーの男が銃を抜く。射撃するのかと思ったら、そのまま自分の頭に向けた。『正気か!』思った瞬間、「ペルソナ!」という声とともに男の背後に分身が現れた。
こいつら、俺たちと同じ、ペルソナ使いか!
考えて見ればシャドウと戦っているという時点で、当然予想できたことだ。あんな怪物を相手に、普通の武器だけで戦うというのは不自然だ。
だが驚きはそれだけでは止まらなかった。
「掃射!」というかけ声とともに、アイギスさんが両手から機銃を発射したのだ。
(なんだあれ・・・人間離れしてる・・・っていうか人間じゃない?)
俺は度肝を抜かれて、ポカンと口をあけたまま彼らの戦いぶりを眺めていた。
真田のペルソナが電撃を放ち、荒垣がバス停を振り回す。
なぜバス停なのか、という疑問も湧いたが、もう驚きすぎていてツッコミが追い付かない。
瞬く間に4体のシャドウが殲滅された。
(こいつら、強ええ・・・)
あっけにとられている俺に、「行くぞ、コロマル」と真田が声をかけてきた。
俺は慌ててアイギスさんに並ぶと声をかけた。
『あのー、アイギスさん? アイギスさんって人間じゃないの?』
「さきほど申し上げました通り、私は対シャドウ特別制圧兵装 七式。シャドウ殲滅の為に作られた兵器であります。」
『ええー!! それってつまり、ロボットっていうこと?』
確かに話をしていて少し様子がおかしいとは思ったが、それでも人間にしか見えなかったこの美少女が、実はロボットだったとは・・・。現代の日本って、こんなロボットを作れる技術があるのか?
それにしても、最先端技術で両手にマシンガンを備えた金髪美少女ロボットを作るって、果てしなくテクノロジーの使い方を間違えている気がする。
どうにも理解が追い付かない。まあ、うちにも理解不能な着ぐるみがいるけど・・・
(それにしても直斗の秘密結社改造ラボといい、なんだか最近はロボットづいてるなあ。)
その後は、数回の戦闘があったものの、順調に迷宮の攻略を進めていった。
「次のフロアに進みましょう。」
しばらく探索し、階段を見つけたリーダーがそう言ったときだった。その階段の上り口をふさぐようにして、奇妙な針金細工のようなシャドウが数体現れた。線で構成された奇妙な体をうねらせながら、こちらに迫って来る。
「あいつは・・・!」真田が叫ぶ。
「どうした、アキ」荒垣が問いかける。
「昨夜、戦ったやつだ。気をつけろ。おかしな精神攻撃を仕掛けてくる。昨夜はとうとう倒せずに逃がしてしまった。コロマルもあいつにやられたんだ。」
「なに?」荒垣の視線が鋭くなる。
これが問題の敵か。俺も緊張して身構える。
「行きます。」アイギスさんの銃撃で戦闘開始となった。
残る3人も
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