第11話 協定違反
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て言葉を遮った。
「敵対行動だ!このバカ女共を拘束して小隊長をお守りしろ!!」
加頭が小隊員に指示すると兵士の1人がネット銃を取り出してボーゼスに発射する。するとネットがボーゼスに覆い被さる。
「なっ、何だ!?卑怯も…グワァァ!」
ネットから逃れようとするボーゼスにネットから電流が流され彼女は気絶する。
「ボーゼス!おのれ!」
剣を抜こうとするパナシュに別の小隊員がゴム銃を発砲する。パナシュの胸部にゴム弾が直撃し落馬する。
「グワッ!」
パナシュを援護しようとした他の騎士達にもゴム弾を食らい次々と悶絶して倒れる。
辺りに気を失った騎士達が転がっている。
「誰がここまでしろと言った!」
千堂は加頭に怒鳴りつける。
「しかし……これは正当防衛です!それに相手は隊長に剣を向けたのみならず暴行に及びました!明らかな協定違反です!」
「ったく、取り敢えず基地に通信してこの事を報告しろ。そしてイタリカにこの騎士達を送り届けるぞ」
千堂達はボーゼス達、騎士団を捕縛し、イタリカにいるピニャに送る為、そして協定違反を告げる為にイタリカに戻るのだった。
その頃、ショッカー世界の世界統治委員会は真っ二つに割れていた。
事の始まりは日本との外交を決める会議で委員会の3分の1のメンバーが対日強硬派を自称し、日本世界に宣戦布告して侵攻すべきと主張したのだ。残りの3分の2…いわゆる対日穏健派とぶつかることになった。
ショッカー世界は急速な人口爆発が起こっておりこれ以上、人の住める土地がないのだ。食料自給率は100%超えといえど人の住める土地がなければ意味がない。かといって日本世界の中国の「一人っ子政策」のような出生制限をすれば少子高齢化が待っている。何をしようにも八方塞がりなのだ。
そこで対日強硬派は日本世界へ進軍し、占領した上で大量植民を行って征服すべきと考えたのである。同時に反ショッカー報道を潰せるので一石二鳥でもあった。
「宣戦布告などすべきではない!!日本との国交開設交渉がようやく進んだというのに―」
「日本、日本、日本、いつから我々は日本の属国になったのだ!?!?攻め滅ぼしてしまえば彼の国にも植民できるのだぞ!?メリットだらけじゃないか!!」
「派兵した後、どうするのだ?兵站は?占領統治は?それに進行中に自衛隊や在日米軍に『門』を破壊されたら意味がないだろ!!」
「それなら蝙蝠男ウィルスを使えばいい!秘密裏にあれを日本に撒けば理論上僅か11時間で日本人全員がショッカーのシンパになるぞ!!」
「"理論上"はな!あのウィルスに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ