暁 〜小説投稿サイト〜
ペルソナ3 転生したら犬(コロマル)だった件
中編
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ルタロスっていうのに行けないかな。』
俺はアイギスさんに言ってみた。ともかくそのタルタロスを確認してみたい。
元の俺の体が死んでいなければ、もしかすると元の体に戻るヒントがあるかもしれない。
「コロマルさんがタルタロスへ行きたいそうです。」
アイギスさんが律儀に通訳してくれる。
「昨日の今日でか? やめといた方が良くねーか?」
男が心配そうに言った。強面でぶっきらぼうだが、結構優しい性格なのかもしれない。
料理ができたりする意外性とか、完二を連想させるところがある。
『どうしても行きたい。確かめたいことがあるんだ。』と俺は重ねて言った。
「まあ、美鶴やリーダーさんに言ってみるか。」
頭をかきながら、男がそう答えた。

「昨夜のリターンマッチということか。コロマル、男だな!」
短髪でスポーツマンタイプの男が熱い口調で言う。真田という高校3年生らしい、闘志満々で指を鳴らしている
「まあ、コロマルが大丈夫だというのなら、構わないが・・・」
ロングヘアの美女が少し考えながら言った。桐条さんという3年生だ。
アイギスさんに、先ほどの料理の男 荒垣、小学生の男の子 天田、を含めたこの寮の住人全員がロビーに集まっていた。
「それにしても、コロマルが・・・その、自分は人間だって言ってる、っていうのは何なんですか?」
ピンクのカーディガンを着た岳羽さんという女の子が言った。
俺と同い年くらいだろう。アイドルの りせ に引けを取らない可愛らしさだ。ちょっと気の強そうなツンとした感じがたまらない。
俺は彼女を振り向いて、ドキリとして目を見開いた。
俺の位置からだと、すらっとした形のいい足を下から見上げた格好になる。しかもかなりのミニスカートで、太腿からあわやその奥まで覗けてしまいそうだ。
「なんだかわかんねーんだが、コロがアイギスに『自分は人間だ』と言っているらしい。」荒垣がぼやくように言う。
「俺たちと一緒にいるうちに、自分も人間みたいな気がしてきた、ってことなんじゃないっすかねー。」帽子をかぶってあごひげを生やした男 伊織が言った。
「そうではなくて、昨日までは別の人間だったのに、気が付いたらコロマルさんになっていたそうであります。『見た目は犬、頭脳は人間』であります。」
アイギスさんが俺から聞いた話を伝える。
一同が顔を見合わせた。
「なんだそれは・・・。」真田が声を洩らした。
「えっ・・・それじゃあ、犬のコロマルはどうなっちゃったんでしょう。」
天田が心配そうに言った。
「まあ、コロマルがまだ混乱状態にあって、おかしな勘違いをしている可能性もある。」
桐条さんが冷静に言う。
「その原因がタルタロスにあるかもしれないので、行って確認をしてみたいのだそうです。なんでもこうなる前には、自分も仲間と一緒にシャドウと戦
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ