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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第009弾 ウラ取りと条件
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れたという資料に目を通す。
それはアリアの事についての資料だった。

「・・・・成程ね」

数日前、私とキンジに「PTを組め」と言った時にアリアが言った言葉。

「あたしには時間がないの」

という発言。
これに私は引っ掛かっていた。
だが、アキ経由で私の手元にある兄さんからのアリアに関する資料。
これを見てその言葉の意味を理解することができた。

「で、アキ。なんでコレにイ・ウー の奴等が関わってる訳?」

何故か私が属する組織の名が出てきた。

「知るか。俺にも老害共の考えている事はさっぱりだ」

アキは私の問いに知らないと返す。
アキにも解んないのかぁ・・・。

「そう。で、この案件に関わっている奴等は判明してるの?」
「ああ。このリストに載っている奴等だな」

私はアキから資料を受け取り、目を通す。

「うえ・・・・。ナニコレ。殆どじゃない」

そこには私が党首を務める研鑽派(ダイオ・ノマド)以外の奴等の殆どのメンバーがリストアップされていた。
中には何人か私の党派である研鑽派(ダイオ・ノマド)からも引き抜きもされている。
ブラド・・・は誰かに操られて署名したよな。それは解る。
だって・・・・あの私の保護者ともイ・ウー内外で噂されるブラドだよ?

「最近、記憶が途切れ途切れになって、欠如してる事があるんだが・・・・」

と、新学期が始まる直前に説明を受けたからねぇ。
おそらくはそれ関係だろう。

「まぁ・・・対立する奴等が居なくなったからな・・・」
「私達が居なくなるのを狙ってやがったのか・・・・・」

私はアキの言葉に嘆息せざるを得なかった。
実際、私達・・・研鑽派(ダイオ。ノマド)がイ・ウーの抑止役を担ってたからなぁ。
そのトップが相次いで休学状態。
それは・・・・無理もない話ではある。

「そう言うな。ま、そのリストに俺達の名前が無いだけマシだがな」
「そうね。お蔭様で行動しやすいけど」

確かにこのリストに私達の名前があったらアリアとは敵対する訳だし。
動きにくいったらありゃしないし、ややこしくもなる。
無いなら無いで、武偵である表、イ・ウーメンバーである裏。
この両方がフルに使えるわけだからね。

「やっぱ、お前も動くのか」

私の思惑を察したアキの言葉に

「当然。どう考えてもアリアとキンジ2人だけじゃ無理がある」

私は肯定した。
事実、アリアとキンジ・・・・。あのコンビといえどもこのメンバー相手だと荷が重い。
私が参戦すればそのスムーズさも変わるだろう。
何よりも・・・・私自身、あの老害共が気に喰わんのだ。
会う度にネチネチ文句しか言いやがらねぇわ。
否定の割に碌でもない事しか考えねぇし。
私的
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