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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第75話
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〜レヴォリューション・ブリーフィングルーム〜

「それじゃあ色々と話は逸れて予定よりも遅くなったけど、始めましょうか――――――”黒の工房本拠地奇襲作戦”についてのブリーフィングを。今回の作戦立案は既に聞いているとは思うけど、レンよ。」
(メ、メンフィル軍による黒の工房の本拠地を襲撃作戦の立案者がレン皇女殿下自身だったなんて……!)
(もしかしたらその件もあったから、私達自身と共に行動をしていたかもしれないね……)
(ハッ、あのガキもそうだがあのガキが考えた作戦に従おうとしている”灰色の騎士”サマ達ともイカレタ考えをした連中だぜ……)
モニターがある場所にリィンと共に立った状態で説明を始めたレンの説明を聞いたエリオットは驚き、アンゼリカは真剣な表情を浮かべ、アッシュは鼻を鳴らしてレン達を見つめた。
「作戦実行日と開始時間は明日――――――二月三日の13:00(ひとさんまるまる)。今回の奇襲作戦の目的は大きく分けて3つ。――――――一つ目は黒の工房の本拠地にあると思われる端末から得られるであろう様々な情報の収集。二つ目は黒の工房の本拠地内に幽閉されていると思われるエレボニア帝国皇太子――――――セドリック皇太子の救出並びに同じく本拠地内のどこかに保管されていると思われる”紅の騎神”と”終末の剣”の奪取、そして同じく本拠地内に保管されていると思われる人造人間(ホムンクルス)――――――ミリアム・オライオンの肉体の奪取。最後の3つ目は”黒の工房の本拠地の爆破”だ。」
「”爆破”という事は君達は襲撃の際に黒の工房の本拠地のどこかにメンフィル軍が任意で操作して起爆させるタイプの爆弾を仕掛けるつもりなのか?」
リィンの説明を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えて驚いている中ロイドは真剣な表情を浮かべてリィンとレンに問いかけた。

「ええ。ちなみに仕掛ける爆弾は”パイア”を利用した爆弾よ。」
「ええっ!?”パイア”って確か半年前にリベールに起こったテロ未遂に使われていた……!」
「僅かな量でもグランアリーナも吹き飛ばせる程の凄まじい爆薬に転用できるレミフェリアで盗まれた医薬品ですね…………もしかして、レミフェリアと何らかの交渉をしてその爆薬を調合したのですか?」
レンの答えを聞いたエリィは驚き、静かな表情で呟いたティオはジト目でレンに訊ねた。
「うふふ、察しがいいわね。――――――まず黒の工房の本拠地はどうやら地下深くの異空間にあるらしくて、その為”侵入方法”は”騎神”達の”精霊の道”を使っての”転位”による奇襲よ。」
「質問いいですか?」
「ええ、何かしら、ドロテア。」
「その”転位”で敵の本拠地を奇襲するのはわかるのですけど、その”精霊の道”という”騎神”独特の機能である転位術は人数制限等はあるのでしょうか?」
「……だ、そうだ
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