第75話
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いるように俺達の仲間の中に不死者の”天敵”である天使族もいるし、不死者もそうだが悪魔にも有効的な武器も持っているしな。」
「こういう時、つくづくメヒーシャ達――――――異世界(ディル=リフィーナ)に関わる存在が味方にいる事が心強い事が身に染みるわよね……」
「まあ、”不死者”もそうですが”悪魔”も今のゼムリア大陸では一般的には幻想の存在だったのですから、”目には目を歯には歯を”のように”幻想には幻想”をという事でしょうね。」
レンの言葉にロイドは頷き、苦笑しているエリィの意見にティオは静かな表情で答えた。
(ハッ、背中に翼を生やしているテメェ自身が言える立場かっての。)
(ちょっ、本人に聞こえたら不味いぞ!?)
(……………………不味いもなにも、聞こえているのですが。)
ティオを見つめて嘲笑したアッシュの小声を聞いたマキアスは慌てて注意している中、レン同様”D∴教団”による忌まわしき”儀式”で”魔人”の肉体に変えられたティオはプリネ達同様聴力も普通の人間より圧倒的に優れている事で二人の会話も聞こえていた為、二人の会話が聞こえるとジト目になってアッシュとマキアスを見つめた。
「次にこの人物も黒の工房の本拠地にいるかもしれないわ。」
そしてレンが端末を操作すると映像が切り替わり、オズボーン宰相の映像が映り、その映像を見たその場にいる多くの者達は血相を変えた。
「ええっ!?ど、どうしてオズボーン宰相まで黒の工房の本拠地にいるかもしれないと、メンフィル軍は判断しているの?」
「いや――――――黒の工房を従えたオズボーン宰相と黒の工房の関係を考えると、彼が黒の工房の本拠地にいる事もそれ程おかしくはないと思う。」
「それもあるけど、”本来の歴史”だとリィンお兄さんを取り戻したばかりのZ組が鉄血宰相やアルベリヒを含めた黒の工房の本拠地にいた使い手達と戦ったそうよ。」
オズボーン宰相の映像を見て驚いているエリィにロイドは自身の推測を答え、ロイドに続くようにレンが答えるとその場にいる多くの者達は再び血相を変え
「な――――――」
「ええっ!?本来の歴史のZ組が!?」
「よく全員無事に生き残って撤退する事ができたわよね……」
ユーシスは驚きのあまり絶句し、アリサは驚きの声を上げ、サラは信じられない表情で呟いた。
「ちなみに本来の歴史のリィンお兄さんは新Z組メンバーと共に鉄血宰相と”鋼の聖女”のペアを迎撃したそうよ?」
「へ…………」
「な、なななななな……っ!?」
小悪魔な笑みを浮かべたレンの答えにその場にいる全員が驚いている中リィンは呆けた声を出し、デュバリィは混乱した。
「ハッ、つー事は士官学生になって数ヶ月しかしていないオレ達とそこの灰色の騎士サマが
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