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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第75話
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うなってくると不死者達にありがちな再生能力とかも高そうだから、幾らこちらが有効なダメージを与えても何度も再生してくる事で面倒な戦いになりそうよねぇ。」
プリネの説明を聞いたディミトリは驚き、ドロテアは疲れた表情で溜息を吐いた。
「いえ――――――再生能力に関してはそれ程高くないと思います。実際、クロスベルでの迎撃戦でアルベリヒはリフィア皇女殿下による魔術――――――”レイ=ルーン”で片腕を消し飛ばされて以降その消し飛ばされた片腕は再生していなく、残された片腕の状態のままです。」
「…………ッ!」
(そ、そういえば”黒のアルベリヒ”は片腕だったけど……それがまさか、リフィア殿下の魔術によるものだったなんて……)
(……”実力主義”のメンフィル帝国の次期皇帝で、しかも魔王と女神の血を受け継いでいるだけあって、恐らくはそのリフィア皇女とやらもロゼすらも足元に及ばない化物じみた霊力(マナ)の持ち主なんでしょうね。)
ドロテアへのリィンの指摘を聞いたZ組の面々がそれぞれ血相を変えている中アリサは息を呑み、エマはアリサを気にしながら不安そうな表情で小声で呟き、セリーヌは目を細めて小声で呟いた。

「フム…………だとしたら、いきなり”撃破”を狙うのではなく、残った四肢の切断をすることでアルベリヒ自身の戦闘能力や身体能力を無効化してから、徹底的に不死者の弱点である火炎魔術や神聖魔術で集中攻撃すればアルベリヒを浄化――――――いや、”抹殺”できるかもしれないね。」
「そうですね。後は全ての属性魔術の中でも”対象を滅する事”に特化している純粋属性の魔術も効果的かもしれませんね。実際、リフィア皇女殿下による純粋属性魔術で腕が消し飛ばされたとの事ですし。」
「……ッ!!」
(アリサ君……)
リィンの話を聞いてある事を思いついたローレンツの提案にリシテアは頷いて更なる意見を口にしている中、実父の肉体を持つアルベリヒを”抹殺”する事を前提で話し合っている”灰獅子隊”の会話を聞いていたアリサは辛そうな表情で唇を噛み締め、アリサの様子に気づいたアンゼリカは心配そうな表情でアリサを見つめた。

「――――――少しいいですか。その対アンデッド用の武装とやらは”鉄機隊(わたくしたち)”は所持していないのですから、私達にも支給して頂きたいのですが?」
「そういえば”鉄機隊”は結社の装備で戦い続けていたし、星杯騎士団や教会の関係者でもない”風御前”も当然対アンデッド用の武装なんて持っていないでしょうね。――――――この会議を終えたらすぐに支給するように手配しておくわ。ロイドお兄さん達は……わざわざ支給する必要も無いわね。」
デュバリィの意見を聞いたレンは苦笑しながら答えた後ロイド達にも話を振ったがすぐにそれが無意味である事に気づいた。
「ああ…………レンも知って
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