第75話
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たら、陛下達が建国と同時に二大国と開戦したのもその理由も含まれているかもしれないわね。」
「要するにヴァイスさん達は”国際法”に縛られずに自分達の好き放題――――――異世界(ディル=リフィーナ)の感覚で暴れる事ができるって事ですものね。」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの答えに反論できないサラが唇を噛み締めてレンを睨んでいる中ロイドは疲れた表情で溜息を吐き、エリィは複雑そうな表情で呟き、ティオはジト目で呟いた。
「それに世界を”終焉”に導こうとしている人達なんて、ハッキリ言って”D∴G教団”の人達と同類……いえ、”それ以上の外道”なんだから、殲滅されて当然だし、そもそも”国際法”なんて適用もされない人達よ、黒の工房――――――いえ、”地精”に所属している研究者達は。」
「その点に関しては同意しますわ。――――――特に”裏の組織に所属している研究者”の類は性格が破綻している者しかいない事は、よくわかっていますもの。」
「た、確かに言われてみれば”教授”といい、”博士”といい、結社に所属している研究者の類の人達は碌な性格じゃなかったですね……」
「アハハ……”実例”があるから、偏見とも言えないわね……」
レンの指摘に静かな表情で答えた後ジト目になったデュバリィの言葉を聞いたツーヤとプリネはそれぞれ冷や汗をかいて苦笑していた。
「…………………………」
(アリサさん………)
一方レン達の話を聞いてアルベリヒを思い浮かべて辛そうな表情で顔を俯かせているアリサに気づいたエマは心配そうな表情を浮かべた。
「コホン。話を戻すけど……手順としては転位後まずは本拠地内にある端末がある部屋を探して、端末を見つけた後はその端末にレンとティオがそれぞれが用意した携帯型の端末でハッキング。他の人達はハッキングをするレン達の護衛、並びに周りにいる人形兵器等の敵対象の殲滅よ。――――――そういう訳だから、ティオの護衛に関してはメンフィル軍も可能な限り守るけど、討ち漏らしや転位による奇襲とかもあるでしょうからその時はロイドお兄さん達に対処を任せる事になるわ。」
「ああ、それについては異存はない。」
「私達が必ずティオちゃんを守るから、ティオちゃんは安心して情報収集をお願いね。」
「了解しました。可能な限りハッキングを早く完了させるつもりではありますが……さすがに十三工房の一角―――それも、結社の技術すらも利用していた工房の本拠地の端末が相手の為、それを考えると幾らレンさんとの協力によるハッキングでも端末の掌握には時間がかかると思いますから護衛の方、よろしくお願いします。」
レンに話を振られたロイドは頷き、エリィに声をかけられたティオは静かな表情で頷いて答えた後真剣な表情を浮かべた。
「紅き翼はレン達がハッキングで時間を取られていると同時に敵を惹き
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