第75話
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は絶好の機会である事は事実だね。」
「フッ、結成されたばかりの灰獅子隊の初陣として相応しい作戦じゃないか。」
リィンの答え――――――”オズボーン宰相達を殺す事に一切の躊躇いを持っていない事”を口にした事にアリサが辛そうな表情で唇を噛み締め、トワが悲しそうな表情でリィンを見つめている中ディミトリとドロテア、フェルディナントは苦笑し、ローレンツは髪をかき上げた。
「………随分と自信満々のようだが、幾ら何でも鉄血達を嘗めすぎていねぇか?特にリィン、お前なら内戦を通して連中の実力をその身で知ったにも関わらず、何でそんな大口を叩けるんだ?」
「先程レン皇女殿下も仰ったように、魔神や女神がいる今の俺達ならどんな強敵が相手であろうと、確実に勝利できると確信しているから自信を持てるだけだ。」
クロウの忠告に対してリィンは静かな表情で答えた。
「ハッ、結局は化物じみた力を持つ連中頼みって事じゃねぇか。」
「……お前らしくないな。以前のお前ならば、人任せにするような事は考えなかったと思うが。」
リィンの答えを聞いたアッシュは嘲笑し、ユーシスは真剣な表情でリィンに指摘し
「―――”自身の感情等を無視して、客観的に判断することを常に心がける”――――――俺達”黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)”はセシリア教官から散々それを言われていて、その教えを実行しているだけさ。」
「またあの女将軍ね……………………リィン、あたしの教えはあんたにとっては”無意味”だったのかしら?今回の戦争であんたがしていることは、あたしの教えを全部無視しているようなものよ。」
ユーシスの問いかけに答えたリィンの答えを聞いたサラは表情を顰めた後厳しい表情でリィンに問いかけた。
「別にサラ教官から教わった事も俺にとっては無意味ではなく、貴重な経験ではありますが……………そもそもサラ教官とセシリア教官は”畑違い”ですから、今の俺にとってはセシリア教官の教えが”適切”だと判断しただけです。」
「全く持ってその通りね。”戦争に関する知識”で”遊撃士”と”猟兵”の経験を積んでいるサラお姉さんの教えと軍のトップクラス――――――それも”総参謀”を任せられる程戦術に明るいとセシリアお姉さんの教えを比べる事自体が間違っているわよ。」
「……確かに”戦争のプロ”である軍人の中でも将軍クラスでしかも総参謀を担当しているセシリア将軍が相手だと”サラ如き”の知識と経験じゃ話にならないよね。」
「ちょっとフィー!?何であんたがあっちの味方をするのよ!?あんた、それでもあたしの生徒!?」
リィンとレンの指摘に同意したフィーをサラは顔に青筋を立てて睨み、その様子を見たその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。するとその時通信の音が鳴り、音に気づいたレンは自身のENGM
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