第二百三十七話
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第二百三十七話 ホットミルクも
美樹は夕食を食べた後で牛乳を飲もうとした、だがその牛乳を冷蔵庫から出したところで母に言われた。
「牛乳自体はいいけれど」
「どうしたの?」
「今は寒いから」
だからだというのだ。
「あっためた方がいいわよ」
「ホットミルクなの」
「そう、そちらにした方がね」
「冬はいいのね」
「そう、その方が身体が温まって」
そうしてというのだ。
「身体にいいの」
「普通に飲むよりもなの」
「夏はそのままでもいいけれど」
冷蔵庫から出したまま、つまりアイスでもというのだ。
「それでもね」
「冬はなのね」
「あたためて」
ホット、それにしてというのだ。
「そのうえでね」
「飲めばいいのね」
「あとね」
母は娘にさらに話した。
「甘いものは別にいいけれど」
「そちらは何でもいいの」
「これは栄養の問題じゃないけれど」
「というと」
「甘いものは歯に悪いから」
「あっ、そうね」
美樹もこのことはわかった、甘いものについては。
「食べた後はね」
「歯磨きはしっかりとしてね」
「虫歯になるから」
「風邪をひかないことも大事だけれど」
それだけでなくというのだ。
「歯も大事だから」
「それでなのね」
「歯磨きも忘れないでね」
「わかったわ」
美樹は母の言葉に素直に頷いた。
「本当に虫歯は気をつけないとね」
「まずは自分でね」
「そうよね、じゃあ」
「ホットミルクにして」
「それと一緒に甘いものも飲んで」
「そうして後で歯を磨いてね」
「そうするわ」
美樹は今度も素直に頷いた、そうしてだった。
ミルクはコップに入れて電子レンジで温めた、そのうえでクッキーを出してホットミルクと一緒に楽しんだのだった。勿論最後に歯も磨いた。
第二百三十七話 完
2020・2・23
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