T La bambina da I'ARIA…
第008弾 朝が来ようが変わらぬものもある
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ら汁物・・・・すまし汁の材料を取り出し調理に取り掛かった。
「「御馳走様でした」」
「はい。お粗末さまでした」
食事を終え、登校準備に入るキンジ達。
私は洗い物をしている。まぁ準備は終えているし慌てることはない。
「アリア、登校時間をずらすぞ。お前、先に出ろ」
「なんで」
「なんでも何も、この部屋から俺とお前が並んで出てってみろ。見つかったら面倒なことになる。ここは一応、男子寮ってことになってんだからな」
あー、そういえばそうばそうだっけ。ま、私が男子寮から出入りする時点で曖昧になってると思うけど・・・・・。
「上手いこと言って逃げるつもりね!」
「いやいや、アリア、同じクラスで席が隣同士・・・・。これじゃ逃げようがないじゃない。問題なしだと思うけど」
「あ・・・・。それもそうね」
私はやんわりとアリアの主張を否定する。
それに納得したアリアは引き下がった。
「キンジ、もうそんなこと言ってる場合じゃないと思うけど。・・・時間を見なさいな」
「・・・時間?げっ!やべぇ!行ってくる!」
キンジは手早くダイニングの椅子に置いてある鞄を手に取って寮を後にした。
「はいはい。いってらっしゃい。・・・・さて私達も行くとしますか・・・・」
「何で行くのよ?まさか、徒歩とか言うんじゃないでしょうね?」
キンジを見送った後、洗い物が終わったので私も登校を始める。
無論、アリアと・・・・・朝食を終えて未だ寝ている花梨もだ。
花梨は・・・・最悪担げばいいだろう。うん。
「んなわけないじゃない。車で行くわよ。花梨がアレだし」
「あぁ・・・成程ね。車って・・・・・凪優、車持ってたっけ?」
私の答えに未だに熟睡中(2度寝である)な花梨を見て納得のアリア。
しかし、その後最もな質問をする。
「ん?最近つーか、昨夜依頼報酬でもらった」
「どんだけ気前がいいのよ、その依頼主。・・・で、もう届いてるの?届くの早すぎない?」
「まぁ、『超速達で送る』って言ってたしそんなものよ」
「そ、そうなんだ・・・・」
私はアキ・・・旭野將文の名は伏せといてサラッと説明した。
その結果、アリアは軽く引いていた。
「さて、行きましょ?」
「ええ」
寮を出て私とアリアはガレージに向かう。
武偵高の寮には車輌科の生徒も居る為、敷地内に専用のガレージが設けられている。
それは車輌科以外の生徒も学校に申請書を出せば使用することができる。
私とアリアはそのガレージに停めてある昨夜の依頼報酬・・・・トヨタFT86 GT “Limited”に乗り込む。
花梨は・・・・後部座席に放り込んだ。
結構優しくとは程遠い扱いだったがそれでも起きる事はなかった。
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