疾走編
第二十四話 大事件かも
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しれん。個艦で回収する分には作業報告さえしていればいいからな」
「なるほど。ありがとうございます」
よくある事か…俺が細かいのか?ありふれた光景だから気にしないなんて、これも一種の戦争ボケじゃないのか?今は791年…なんかあったか??
もっと日時を気にしてアニメ観とけばよかったぜ…。ここはヴァンフリート、ヴァンフリートW。ヴァンフリートWと言えば、衛星W-Uでラインハルトとリューネブルクがローゼンリッターと戦闘した所だ。グリンメルスハウゼン艦隊だ。まだW-Uには基地はない…はず、だよな?
だんだん思い出して来た、外伝だ。外伝と言えば他にもあった。キルヒアイスがサイオキシン麻薬の密売やってる貴族に絡まれる話だ。なんか艦隊戦の描写があったな。ああ、カイザーリング艦隊だ、アルレスハイムで負けるんだ。気化したサイオキシン麻薬が原因で艦隊の一部が暴走して負けるんだった。しかし、同盟領で何で麻薬載せたまま戦闘したんだ?密売取引を同盟領でやっていたのか?くそ、日付さえ分かればなあ…。
3月15日20:10 ヴァンフリート星系、ヴァンフリートW、EFSF旗艦リオ・グランデ
ヤマト・ウィンチェスター
「続報だ。コンテナの中身は全て金のインゴットだった。約一億ディナール分、だそうだ。それと発動前のガイドビーコンが一基、格納されていた」
「…艦長、本隊各艦に哨戒第一配備を伝達して下さい。私は提督をお呼びします」
俺は参謀だから、総員配置や戦闘準備は下令出来ない。総員配置なり戦闘準備を下令するのは指揮官の専権事項だ。たぶん俺が呼びにいかなくても、提督は艦橋に来るだろう。指揮官不在時に配備をいじるとしたら、それ自体が何かがあった事の証明だからだ。
「ヤマト、何か有ったのか?」
「オットー、提督は?」
「シャワー中だった。まもなく来られる」
「そうか。思い過ごしならいいんだけどな。…でも怒られちゃうか?」
「提督は滅多に怒らないよ。それが逆に怖いがな」
確かに提督は怒らないだろう。シェルビー大佐には怒られちゃうかな…。
「何か有ったのかね、ウィンチェスター大尉」
「駆逐艦が帝国規格のコンテナを複数個、発見しました。エネルギー反応、生体熱反応はありませんでした。駆逐艦が回収に向かったところ、中には約一億ディナール相当と思われる金のインゴットと、一基のガイドビーコンが格納されていました」
「ふむ、それで」
「はい。金塊は何かの代金ではないか、と私は考えました。ということはその代金を受けとる為に帝国ないし同盟の未確認の船舶が付近に現れる、または潜んでいる可能性がある、という結論に至った為、哨戒第一配備としました」
「了解した。密輸…密売、ということかね?」
「はい。そうであった場合、代金を放出した側の船も付近に潜んでい
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