T La bambina da I'ARIA…
第007弾 平穏なき夜 Side_Aria&Kinji &After
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しないでね」
「うん。そこの所は最大限配慮するわ」
飽くまで「最大限の配慮」。
「やらない」とは言わない・・・・・つか言えない。
だって、何時何時に依頼が舞い込むか不明だからだ。表も裏も。
「じゃあ、おやすみ。凪優ちゃん、キンちゃん」
「うん。おやすみ白雪」
「おやすみ、白雪」
玄関の扉が閉まる。
白雪は帰っていった。
これでキンジの一難は去ったであろう。
「じゃ、キンジ、私はこれ片付けてくるから」
そう言って私は白雪からの差し入れの食事を手にキッチンに向かった。
「ああ。わかった。俺は『後門の狼』の処理をしてくる」
そう言って、キンジはバスルームへ駆けていった。
「止めないの・・・・・?」
精神体から実体になった花梨が尋ねる。
「止めない。もうどうなろうとも自業自得だし」
私は淡々と介入しない事を告げた。
「まぁ、そう・・・だね。私達が出なくてもいいよね」
それを聞いて何かを察した花梨は私に賛同の意見を述べた。
「ま、そういうこと」
私は花梨の意見を肯定する。
「凪優・・・・・私疲れたしもう寝る。おやすみ・・・・」
花梨は眠気まなこで私に言う。
「実体で寝るのは良いけど、身体の浄化術式と着替え忘れないでよ?」
私は花梨に注意を促す。
「ぅん・・・わかったぁ・・・・」
花梨は覚束無い足取りで自身の寝室に向かったのだった。
私は花梨を見送った後、白雪から貰った包みの中身を保存容器に移し替えて冷蔵庫に入れる。
その作業中にアリアとキンジの悲鳴やら何やらが響いていた。
が、私はそれを知らぬ存ぜぬでスルー。
そんな痴話喧嘩如きにに構っている暇はないのだ。
此方とて色々とやる事はあるのだからな。
これが終わったらまずは兄さんに連絡だな。
そう考え、今の作業を終わらすことに集中した。
「あ、もしもし、兄さん?凪優だけど?・・・うん、ちょっとお願いしてもいいかな・・・?・・・・うん。兄さんに調べて欲しい事があるの・・・・。」
私は作業が終わり、自室で兄さん・・・・公安0課第3班所属、水無瀬雄一郎に調査依頼の電話を掛けたのだった。
なお、私が兄さんに電話を掛けたのが4日ぶりで前半は兄さんを宥めるのに時間を要したのは心底どうでもいい余談である。
Side_Out…
続くんだよ
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