T La bambina da I'ARIA…
第007弾 平穏なき夜 Side_Aria&Kinji &After
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´д`)┌ヤレヤレ と、安堵の息をつきつつ、一応外から帰ってきたので手を洗う為に洗面所に向かった。
ちゃぽん。
洗面所に向かった俺を出迎えたのは、風呂場から聞こえた水音だった。
見れば曇りガラスのドアの向こうでバスルームの電気が灯いている。
うっすらと見えるちびっこい人影は浴槽からにょきっと足を出して鼻歌を歌っていらっしゃる。
ああ、なんだ。アリアは帰ったのではなく、風呂にいたのか。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・んん?
今、俺は何と言った・・・・??
風呂・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
――――はい!?
―――――風呂ぉ!?
俺は音が聞こえるくらいに勢いよく洗面所で後ずさった。
そうか。凪優はこの事を想定して俺を外に出したのか。
なんていうか・・・・気配り上手というか、策士というか・・・・・・。
おそるおそる見下ろせば、プラスチック製の洗濯カゴにはアリアの制服がぶち込まれていた。裏返しになったスカートの内側には秘匿用のホルスターがあり、左右の拳銃が露出している。(一種のガンチラか?)
更にこれも裏返った白いブラウスには2本の短い日本刀が覗いていた。(一種の刀チラ?)
人影・・・・もとい、アリアが湯船から出る音がして、俺が心臓が裏返りそうになる。
・・・・・ありえん。
・・・・・ありえんだろ。この状況は。
んな、ラブコメみたくドキドキできるシチュでもない。
これは・・・・ヘタな事をすれば死のデス・ゲームだ。
と、軽くではなく完全にパニクった俺の耳に追い打ちをかけてきたのは―――
・・・・・・・ピン、ポーン・・・・・・・・
慎ましい、ドアチャイムの音。
・・・・・・・・・・。
こ、こんなドアチャイムの鳴らし方をするのは俺の知る限りじゃ一人しかいない。
(し、白雪!?)
まさしく、「前門の虎、後門の狼」な状態である。
あまりにもあんまりすぎる展開に、
「う、うをっ・・・Σ(゚д゚lll)!?」
俺は飛び出した廊下で足がもつれ、壁に思いっきり体を強打してしまった。
「キ・・・・キンちゃんどうしたの!?大丈夫!?」
ドアの外から聞こえる白雪の声。
い、いかん。今の音を聞かれてしまった。これでもう居留守は使えない。
「あ、ああ。大丈夫」
平静を保っている感じを最大限に装って玄関のドアを開けると・・・・・・
緋袴に白子袖―――所謂、巫女装束の白雪が、何やら包みを持って立っていた。
「な、なんだよお前。そんな格好で」
バスルームの方をチラ見してアリアの様子を伺いつつも、ぶっきらぼうに応対する。
「あっ・・・これ、あのね。私、授業で遅くなっちゃって・・・・・・凪優ちゃんに頼まれた食事をすぐに作って届けた
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