T La bambina da I'ARIA…
第007弾 平穏なき夜 Side_Aria&Kinji &After
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になったこの空間でふと考える。
そういえば、武偵高における依頼受注用の掲示板は「一般」と「名指し」の二つがあったっけ。
東京武偵高校・・・・此処では外部からの依頼が多岐に渡って舞い込んでくる。
その依頼は先ず『一般』と『名指し』に区別される。
『一般』とは、東京武偵高校に対する依頼でそのジャンル毎に合った学科に振り分けられる。
そして、その学科の生徒であれば誰でも請け負う事のできる依頼のこと。
対しての『名指し』とは読んで字のごとく。
その依頼を請け負う生徒を依頼主側が指定を行うのだ。
此方側の依頼は『一般』よりも優先度は高くなっている。
その理由は
「武偵憲章第2条 依頼人との契約は絶対に守れ」
と、ある様に外部からの依頼は武偵たる者、絶対に守らねばならない。
いてその依頼を反故にするのはそれに反しているのが理由だ。
例を用いて説明するとしよう。
「名指しで」依頼を行うというのは、その生徒と依頼先の間で契約が発生していることになる。
それを幾ら「一般」を優先にして、その依頼契約を達成したとて、「名指し」の契約を拒否した事実には変わりはないからだ。
凪優が今回請け負った依頼はあれのうちの「名指し」の方の依頼なのかしら?
まぁ、考えるのも野暮ってものよね。
依頼の過度な内容の詮索・干渉は非推奨だもの。
今度、凪優が依頼に行く時はあたしも同行しようかしら?
そうすればこの目で凪優の実力も見ることが出来るわけだし。
それはそれで良いとして。
取り敢えず今は、誰もいないうちにお風呂に入ってこようかしら・・・・。
そう思ったあたしは着替えを手に部屋を出て洗面所に向かった。
Side_Out…
Side_Kinji_Tohyama
何が何だか知らんうちに追い出されてしまった。
反論しようにもあんな凪優の前じゃ拒否なんて出来る訳がない。
しかもご丁寧に財布とケータイも渡されてるし。
俺は近所の繁華街をぶらついた後、夜のコンビニで口を尖らせながらマンガ雑誌を立ち読みをして、立ち読みだけでは悪いので1冊買ってから自室に戻った。
泥棒のような手つきで、玄関の扉をソー・・・・・・・ッと開ける。
ここは他人の家ではなく俺の自宅である。
自宅なのに何故こんな事をせねばならないんだ・・・・?
家主が一番肩身が狭いって可笑しいだろう。
お・・・・?
アリアの気配がしない。
リビング・キッチンも見回すが、姿はない。
凪優が追い返してくれたのか・・・?
まぁいい。とにかく良かった。俺の思いが通じたようだ。
・・・・そういえば、凪優もいない。
あぁ、思い出した。アイツは今日、名指し依頼があるとか言ってたな。
まだ帰宅していないようだ。
そのうち、帰ってくるだろう。
┐(
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