T La bambina da I'ARIA…
第007弾 平穏なき夜 Side_Aria&Kinji &After
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(第5弾でキレた凪優に部屋へ投げ込まれた直後のおはなし)
Side_Aria_H_Kanzaki
・・・・何故にあんな事しちゃったのかしら。
もう、朝の時点で凪優を怒らせちゃいけないって解っていた筈なのに。
もうあれもこれもバカキンジのせいよ!
あー、考えていたらなんかイライラしてきた。
今すぐにでも風穴を開けてやりたい気分だわ・・・・。
でも、またやりすぎると凪優が怒る・・・・。間違いなく。
そうなれば、あたしのトラウマがまた再燃しそうだし、おとなしくしておこう・・・・。
そう思ったあたしはソファーにあったクッションに顔を埋めた。
それと同時だった。
あたしが居る部屋の扉が開いのは。
一体、誰だろう・・・・。
バカキンジだったら風穴決定。
凪優だったら・・・・おとなしくしていよう。
扉の向こうにいたのはバカキンジじゃなくて凪優だった。
げぇ!?凪優ぅ・・・・!?
凪優は今、怒っていないみたいだけどヘタに機嫌を損ねて彼女の逆鱗に触れるのはマズイ。
あたしのカンが全力を持ってその警鐘を告げている。
「凪優の機嫌を損ねるな。損ねれば己の命は無い」
と。
兎に角、会話の言葉選びは慎重にしないと・・・・・。
「アリア、頭は少し冷えた?」
「・・・うん」
下手に言葉を紡いで余計な事にはなりたくない。
と、いうか死んでも御免被る。
なので、あたしは簡潔に返事を返すことにする。
「・・・そっか。今から私は依頼があるから行ってくるね。私が帰ってくるその間までにお風呂でも入っちゃいな」
「・・・・わかった」
凪優はどうやら依頼先に赴く前にあたしの様子を見に来たのだろう。
そして、あたしの答えを聞いて、凪優は「大丈夫だ」と判断したのだろう。
あたしに「自分が依頼に行く間に入浴を済ませろ」と指示を出した。
あたしはそれを一言で了承する。
それ以上何も言わなかったのは、言ったらこっちの身が保証出来なくなるからだ。
「じゃあ行ってくるね」
「・・・・いってらっしゃい」
あたしは凪優に見送りの挨拶をする。
その直後、部屋の扉は閉じられた。
あぁ・・・・よかった。
あたしの胸中はこの感情のみだけだった。
一安心したあたしはソファー横のマットレスに仰向けの大の字の状態で寝転んだ。
普段であれば周囲の目がある故にこういう事は極力控えるようにしている。
しかし、今だけはこういう行為をしたいのだ。
いや・・・させてほしい。
そう思う程、あたしにとっての怒った凪優は(|| ゚Д゚)トラウマーなのだ。
詳細を聞かれても語りたくもない。
語っている時に語り手のあたしも(|| ゚Д゚)トラウマー再燃確実だからだ。
凪優が依頼で不在故にあたし一人だけ
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