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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十五話 邂逅。そして話合い。
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瞳を見ていた。彼女は屈せずに見つめ返してくる。
「・・・・OK。よくわかったわ」
アレーナはカロリーネ皇女殿下の前に片膝をついて、顔を見上げた。
「どうやら謝るのはこちらなのかもしれないわね。あなたたちは随分と頑張ってきた事がよくわかったわ。昔の傲慢不遜なカロリーネ皇女殿下は姿を消したってことね」
「・・・・・・・・」
「それとも性根を入れ替えた、という事かしらね」
あなたによって?と言わんばかりにアレーナはアルフレートを見た。彼は一言も話していなかったが、辛酸をなめた苦労がありありと顔に刻まれている。
「殿下のおっしゃるとおりです。僕たちにはもう、その手しか思いつかなかった。転生者であるあなた方ならばもっと良い手が思いついているのかもしれませんが、僕たちにはこれが唯一の手段に思えます」
「残念ながら、私たちもあなたたちと同じよ。打つ手なし・・・というわけじゃないけれど、起死回生の一手を実現するためには、ヤン・ウェンリーとラインハルトとがタッグを組むほかないわけ」
そう言いながら、アレーナがヤンの方を見ると、彼は何とも言えない表情をして頭を掻いているところだった。
「あなたたちは過去に一度ラインハルトを殺した。覚えていないかもしれないけれどね。そしてこっちはあなたたちを自由惑星同盟に追い落として散々苦労をかけさせた。天秤にかけて釣り合うほどの物じゃないけれど、これでチャラにして仲直りしない?」
「・・・・・・・・」
「悪い話じゃないと思うけれど?」
カロリーネ皇女殿下と、アルフレートは顔を見合わせていたが、やがてうなずき合うとアレーナを見た。
「私たちにラインハルト・フォン・ローエングラム公のお力になれと言うわけですか?」
「それはあなたたちとラインハルトが直接会って話せばいいわ。私も同席するし、これまでの経緯は逐一話すことになるけれど、そこから先はあなたたちとラインハルトたちの問題よ。でも・・・・」
アレーナは二人を見まわした。
「まず、そのためには今を生き抜かないとね」
アレーナが手を差し出した。二人は戸惑っていたが、数秒後、カロリーネ皇女殿下、アルフレートの手がアレーナの手に重なった。
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