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第百三十五話 邂逅。そして話合い。
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バウムガルデン、それにコーデリア・シンフォニー中将、ヤン・ウェンリー大将であった。
 コーデリアとヤンは最初だけ立ち合い、後は3人だけ残して中座することとなっていた。
 転生者同士の初の対面。本来であればそこにはイルーナもいるはずだったけれど、彼女の分までアレーナは引き受けるつもりだった。
 躊躇いもなく、カツカツと軍の長靴の音を響かせて、アレーナは会議室に入った。

 入ってきたとき、4人は椅子に座っていた。カロリーネ皇女殿下とアルフレートをはさむ格好で、それぞれの上司が部下の隣に座っている。
 カロリーネ皇女殿下は、ぼんやりとアレーナを見つめたが、あっと声を上げた。誰なのかを思い出したらしい。その隣でアルフレートが身じろぎした。

「あなたは・・・!!」
「ええ、お久しぶりですね、皇女殿下」

 カロリーネ皇女殿下は口の利き方を忘れた者のように棒立ちになっていた。自由惑星同盟のベレー帽は彼女の手の中で握られたり引っ張られたりしていた。別にベレー帽に非があるわけではないのにとアレーナは思った。
 ヤン・ウェンリーは意外そうな顔をしていた。まさか二人が知り合いだとは思わなかったらしい。それはコーデリア・シンフォニーも同様だったらしいが彼女はどちらかというと面白そうな顔をして見守っていた。

「私・・・わ、妾は――」
「やめましょう、堅苦しい言葉なんてもう長いこと話していないんでしょう?それに、あなたは転生者じゃないですか、ねぇ、コーデリア殿下」
「アレーナ、お久しぶりとかいう言葉はないのですね」

 コーデリアが緑色の瞳を面白そうに光らせた。

「ええ、それはそれ、これはこれ、です。しかしまぁ、殿下もご苦労されましたね、まさか自由惑星同盟に転生されていたなんて、こちらに転生すれば良かったのに」
「そこまではこちらで決められないでしょう。まさか、カロリーネ皇女殿下と知り合いだとは思いませんでしたが」
「ま、そう言われてみればそうですが」
「あの」

 あっけに取られていたカロリーネ皇女殿下が二人を見比べながら言葉を出す。

「あの、どうして閣下とランディール・・・・この方が知り合い――」
「私の事はアレーナでいいわよ。その代り私もあなたのことはカロリーネと呼ばせてもらうから。なんだったら元の名前を教えてもらってもいいけれど?」
「あ、はい・・いえ、カロリーネでいいです」

 ちらっとアルフレートを見ながら、カロリーネ皇女殿下は言った。

「では、我々はこれで」

 ヤンとコーデリアは立ち上がったが、会議室を出ていくわけでなく、隅の方に移動した。アレーナはそれを横目で見て、先ほどまでコーデリアが座っていた椅子ではなく、その前のテーブルに腰を下ろし、足を無造作に組んだ。行儀が悪いと言われても仕方
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