第二章
[8]前話
「そう思ったわ」
「そう、ミルクは怖くないぞ」
「凄く優しい娘よ」
祖父母は孫娘に笑って話した。
「本当にね」
「誰に対してもな」
「前から真由美ちゃんにも優しかったのよ」
「真由美は気付いていなかったみたいだけれどな」
「だからね」
「安心して一緒にいていいからな」
「そうなのね、じゃあね」
真由美は祖父母の言葉を受けて笑顔で言った。
「これからはミルクと仲良くするね」
「ああ、絶対にそうするんだぞ」
「ミルクみたいないい娘他にいないから」
両親は娘の今の言葉に笑顔で応えた。
「だからね」
「これからはそうするんだぞ」
「そうするね」
「あとお友達とは仲直りするんだ」
「このこともしっかりとね」
両親は娘にこのことも話した、そしてだった。
真由美は笑顔で頷いた、そうしてマカロニグラタンを楽しんだ。この日は両親と自分の部屋に来たミルクと一緒に朝まで寝た。
その翌日幼稚園から帰るとだった、真由美は母に言った。
「お母さん、お友達とね」
「どうなったの?」
「仲直り出来たわ」
母に笑顔で話した。
「そうなれたわ」
「そうなの」
「うん、お互いに御免なさいって言って」
そうしてというのだ。
「仲直り出来たわ」
「それはよかったわね」
「相手の娘も喧嘩したことを悪いって思っていて」
「真由美ちゃんと一緒ね」
「それでだったの」
こう母に話した。
「私も相手の娘も御免なさいって言って」
「終わったのね」
「そうなったわ、あとね」
「あと?」
「ミルクは何処にいるの?」
真由美は母に家族が何処にいるか尋ねた。
「一体」
「さっきまでリビングにいたわよ」
母は娘にすぐに答えた。
「そこにね」
「そうなの」
「リビングに行ってみたら?」
「うん、ミルクいるの?」
「ワン」
真由美は母に応えてリビングの方に行ってミルクの名前を呼ぶと返事が来た、それでそのミルクとだった。
真由美は楽しく遊んだ、それはこの日だけでなく。
末永く続いた、もうミルクを怖がることは全くなくなった。優しい家族と一緒にいて遊ぶ、そう想うばかりだった。
最初は嫌いでも 完
2020・4・27
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