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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
酒と女と男の話
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前に置かれたテキーラ入りのショットグラスを掴むと、一気に飲み干し咽せながら言い放つ!
「ごほ…ごほ…あ、貴女こそ女だてらに海賊なんてしてないで、男見つけて違う人生を歩んだ方が良いんじゃないですか!?私達の様な女子供に、ケンカを吹っ掛ける様な手下しか居ないんじゃ、お頭の程度が知れてるわよ!」

アルルの手元にある空のグラスに酒を注ぎ、自らのグラスの酒を飲み干すと、悲しそうな瞳でモニカは語り始めた。
「アタイだってねぇ…惚れた男と共に生きようと思った事はあるさ…」
アルルはモニカの話を聞きながら、テーブルに置かれたテキーラのボトルを手に取り、モニカのグラスへと溢れるまで注ぐ。

「ロマリア地方で盗賊をやっていたその男が、下手打ってロマリアを逃げ出した時に、私と共に海賊をやらないかと誘ったんだ………でもその男はバハラタに着くなり、何も言わず私を置いて出て行っちまったんだ!海賊をやりたくないならそれでも良い…でも互いに愛し合った仲さ…私に『俺と一緒に来るか?』とでも言ってくれても良かったろうに!」
モニカは更にテキーラを煽り、瞳に涙を浮かべてカンダタを睨む!
空になったグラスに酒を注ぎながら、アルルは女として女のモニカに尋ねた。
「…もし…一緒に来る様言われたら…手下の人達を捨てて、その人と共に生きましたか?」

「……………分からない…アイツ等はろくでなし揃いだが、根は良いヤツばかりだからねぇ…」
アルルの問いに少し考え、優しくアルルを見つめて答えるモニカ。
するとビアンカが手近な椅子に座り、テキーラの注がれたグラスを手に取り飲み干した!
「ぷはぁ!貴女、男の趣味が悪いからそんな苦労をしちゃうのよ!そんな男(バカ)諦めて、別の男を見つけなさい!」

「ビアンカさん、自分の男の趣味の悪さを棚に上げて、言いたい事言いますね!?」
アルルもテキーラを煽り、話に加わったビアンカに苦言を呈した。
「ビアンカさんは男の趣味は悪くありません!リュカさんと結婚出来たのだから、むしろ男の趣味は良すぎます!私だって愛してますもん!」
ハツキまでもがテキーラを煽り、話に加わって来た。

「お頭!お待たせしやしたぁ!」
丁度そのタイミングで、バチェットと共にティミーとウルフが大量の酒樽と酒瓶を抱え、モニカの部屋へと入って来た。
「バチェット!良いタイミングで持ってきた!アタイはコイツ等が気に入ったよ!今夜は飲み明かすよ!…おら、カンダタ!ボケッと突っ立ってないで、絶世の美女達に酒を注ぎな!」
カンダタは尻を蹴り上げられ、慌ててアルル達のグラスに酒を注ぎ始める!
そして女達を中心とした、色っぽさとは懸け離れた酒盛りが始まった!




酒の嫌いなリュカは、何時の間にやら部屋から逃げ出しており、同じく部屋から逃げ出す事の出来たティ
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