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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第11節「フィーネの再誕」
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モニターには、損傷のあった箇所が黄色く表示される。

「船体に損傷ッ! ……このままでは、潜航機能に支障がありますッ!」
「ぐッ──翼ッ! マリアを振り払うんだッ!」

ff

「覚悟を今構えたら 誇りと契れ──」
(下手に離れて戦えば、本部に流れ弾が……。ならば──ッ!)

翼はアームドギアを腿アーマーに格納すると、両足のブレードを展開し、逆立ちしながら回転し始めた。

手数と機動性に優れる、逆羅刹の構えである。

一度、二度……腕で振り下ろす刃にはない、回転力から生じる勢いに、マリアのアームドギアが弾かれた。

「勝機ッ!」
「ふざけるなッ!」

マントの裾を握り、盾とするマリア。
逆羅刹をも弾かれ、着地した翼の左脚に痛みが走った。

「くッ!?」
「マイターンッ! 受けなさいッ!」
「ッ!」

突き出される烈槍。アームドギアを抜刀するも間に合わず、翼の身体は宙を舞った。

「がはっ!」

ff

「あいつ、何をッ!?」
「最初にもらったのが効いてるんだッ!」

一瞬、翼の動きが鈍ったのを、クリス達は見逃していなかった。

初撃で投擲されたマリアのアームドギアは、翼の脚にしっかりとダメージを与えていた。
それが今になって効いて来ているのだ。

「だったら白騎士のお出ましだッ!」

アームドギアのクロスボウを構え、狙いを定めるクリス。

マリアはこちらに気付いていない。
今なら確実に不意を突く事が出来る。

しかし──

(では、こちらもそろそろ──)

ウェル博士の口元には、含みのある笑みが浮かんでいた。

「クリスちゃんッ! 皆、上だッ!」

頭上から迫る複数の丸鋸。
純の声で気づいた三人が慌てて避けるも、丸鋸は装者達とウェル博士を分断するかのように飛んで来る。

「ッ!? これって……!」
「まさかッ!?」

「なんと、イガリマアアアーーーッ!」

突然現れた翠色のギアを纏う装者、切歌がクリスを狙い、アームドギアの大鎌を振り下ろす。

「こいつらッ!?」
「警告メロディー 死神を呼ぶ 絶望の夢Death13──」

振り下ろされる鎌を跳躍で回避し、クリスは距離を取る。

しかし、鎌のリーチはそこそこ長く、近くには拘束したウェル博士、そしてRN式を解除した純がいるため下手にクロスボウを乱射できず、クリスは完全に攻めあぐねてしまっていた。

一方、丸鋸を避けきった響の方へと向かってくるのは薄紅のギアを纏う少女、調。

ギアの足部は、可動部の少ない円筒に近い形状をしたプロテクターで覆われているが、足底部はローラー状になっているらしく、形状に見合わぬ速度で移動しながら戦場を駆け回る。

「はッ! たぁッ
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