戦姫絶唱シンフォギア
第2話 欲望と聖遺物と超適合
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ったが、想い出の生産性と搾取が難点だった。人一人の想い出の量は人それぞれ、しかも一度搾取するとその人間は無気力になる。それ故に、ほかの人間から搾取する必要がある。搾取された人間からもう一度想い出を搾取する方法はない。つまり、想い出をストックの再装填が難しくなる。あと、搾取するには相手との接吻じゃないといけない、だがこれは秘密裏にやるには無理がある。
それに比べて、『欲望』をメダルに変換したセルメダルは生産性も効率も良かった。メダル1枚を人に使えば、その人間の欲望によって数十枚、数百枚、数千枚・・・。と、増えていく。欲深ければ欲深いほどメダルは増えてくる。増えたメダルはその人間から誕生したヤミーに回収させる。生産性は最高値。搾取も楽。とのこと。
しかし、セルメダル1枚でこいつらはどこまでできるのか気になってしまいそうだ。
でだ、何故ガリィがセルメダルをゲップが出るまで食っているかというと。
「こいつに、セルメダルを限界まで食わせるとどうなるんだ?」
というクソどうでもいいことだった。
いや本当にどうでもいい。そんなことをして、ガリィが『メダルの器』になったらどうする気だ?オーズウォッチがあるとはいえ、少々難しいぞ。
そう思考を巡らせていると、ミカがガリィの貯まった欲望をある程度まで吸収した。
「もうお腹いっぱいダゾー」
「てめえ、長いことちゅーしやがって」
「それだけメダルを食べたからだろ?」
「否定できねえ」
そんなやり取りをしたのちに…。
「クエー(ただいま戻りました)」
「…タカヤミーか」
「ああ、どこかの国の政治家やブラック企業や何やらにメダルを使った。そのうちの一体だ」
タカヤミーは、キャロルの目の前でメダルを出した。つか、口から出るのか。
「クエ!(今日の分です)」
「ご苦労」
ちなみに、基本集金感覚でメダルを持ってくるのは、鳥系ヤミーと水棲生物ヤミーが多い。
こうやって、チフォージュ・シャトーはメダルで溢れていくのだ。どうする気だ、このメダル。
「そうだ総悟。お前に用があったんだった」
回収されたメダルを数えていたキャロルが俺に言ってきた。
「は?俺に用?なんだよ」
俺がそういうと、懐からあるものを取り出し、俺に向かって投げた。
それをうまくキャッチする。
それは、白いガイアメモリで『E』の文字が入ったメモリだった。
「って、『エターナルメモリ』を投げるな」
「落ちたところで、そう簡単に壊れるしなではない」
壊れないからって投げるな。
そう思うと、キャロルは俺に言った。
「そいつをくれてやる。そして、変身しろ!」
「は?くれてやるって。いいのか?これ」
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