第三章
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「入院して安静にしていたらね」
「大丈夫か」
「お医者さんが言うには」
「そうか、よかったな」
「すぐに病院に連れて行ってよかったみたい」
「あと少し遅れていたらか」
「連絡受けていく間も」
その少しの間でもというのだ。
「ちょっとね」
「そうだったのか」
「けれどすぐに病院でワクチン打ってもらって点滴もしてもらってるから」
「命に別状はないんだな」
「完治するまで入院らしけれどね」
「よかったよ、今回もマメに助けられたな」
夫は胸を撫で下ろしつつ一番上の娘に感謝した。
「本当に」
「そうね、マメは今病院の前で待ってるから」
「ああ、それならな」
「マメを連れてね」
「一旦家に戻るか」
「そうしましょう、綾音のことはお母さんにお願いしたけれど」
一番下の娘のことはというのだ。
「あの娘のこともあるし」
「それじゃあな」
夫は妻の言葉に頷いた、そしてだった。
一旦家に戻った、すると真琴の母が幼子の面倒を見ていてそちらは何もなかった。そして綾香は一番大変な時にすぐに手当てを受けたことが決め手となり。
数日入院し熱が完全に引いてウィルスもなくなってだった。退院した。そして真琴は彼女にマメのことを話すと。
真ん中の娘はマメを見てこう言った。
「私またねーたんに助けてもらったのね」
「ええ、そうよ」
母も娘にその通りだと答えた。
「お母さんに知らせてくれたから」
「そうなのね」
「すぐにお母さんが病院に連絡も出来たから」
幼稚園から連絡が来て保育園でどうするか言う前にというのだ。
「そうなったのよ」
「全部ねーたんのお陰ね」
「ええ、綾香ちゃんのことが遠くにいてもわかるから」
これは犬の感覚の鋭さからだというのだ。
「それでよ」
「私また助けてもらったの」
「ええ、そうよ」
「ねーたん、有り難うね」
「ワン」
マメは彼女から見て上の妹に笑顔で応えた、そしてだった。
すっと妹のところに来た。すると妹も姉を抱いて笑顔で言った。
「これからも宜しくね」
「ワン」
姉は妹に応えた、母はそんな娘達を見て自分も笑顔になった。
この時からもマメは長生きして妹達とずっと一緒にいた、そうして一家の長女として暮らした。彼女がいるお陰で一家はいつも無事に過ごせて幸せだった。しっかり者の長女のお陰で。
妹を助ける為に 完
2020・4・26
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