第十一話 束の間の休息
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それから、ヴァン…あなた達が戦った敵のことなんだけど…」
「何か分かったのか?」
「お姉ちゃんが残してくれた資料によると、ペガソルタ・エクレール、ブレイジン・フリザードは今よりずっと昔の時代に存在したレプリロイドなの」
「それは知ってる。モデルH達が教えてくれたからな…ん?でも、何でガーディアンベースにそんな大昔のデータがあるんだ?ライブメタルの研究のためか?」
ヴァンの問いにプレリーは首を横に振る。
「今からずっとずっと昔…人間と機械が戦争していた時代があるのは知ってる?」
「ああ、正直モデルH達に聞くまではただの昔話だと思ってたけどな」
「どうしてガーディアンベースに彼らのデータがあるのかと言うと、当時存在した組織が前身だからなの…私もお姉ちゃんも当時、その組織にいた…」
それを聞いたヴァンの目が見開かれる。
プレリーの言葉が真実ならば、プレリーは今から数百年前の存在ということになる。
「じゃあ、プレリーも…」
「ええ、私もその時代に作られたレプリロイドよ。でも初代司令官のお姉ちゃんは人間よ。数百年前の戦争で、モデルZのオリジナルと一緒に私達を守ってくれた人間の科学者なの…お姉ちゃんがモデルZのオリジナル……私にとってお兄ちゃんみたいだったレプリロイドを目覚めさせた。目覚めたお兄ちゃんはお姉ちゃんや私達のために戦って…人間と機械の戦争を終わらせてくれた……最後の戦いで、お兄ちゃんはいなくなってしまったけれど…」
あの時は“お兄ちゃん”を知る誰もが悲しんだ。
“お姉ちゃん”は最後まで信じていたが、本当は誰よりも辛くて苦しかったはずなのに。
「そうか…」
「それとね、モデルOのオリジナルについて少しだけ分かったの」
「モデルOのオリジナル?」
正直こんな厄介なライブメタルのオリジナルなのだから、ろくな存在ではないことは何と無く分かる。
「と言っても、ガーディアンベースに僅かだけ残っていたデータと昔、モデルXのオリジナルが教えてくれたことくらいしか分からないんだけど…」
「それでもいいさ、教えてくれ」
モデルOのことを少しでも知りたいヴァンはプレリーに頼む。
「私が作られるよりもずっとずっと昔にあった戦争の出来事の話なんだけど、モデルOのオリジナルらしき破壊神と恐れられたレプリロイドによって、世界は滅びかけ…人間とレプリロイドの大半の命が失われたの…そして、お兄ちゃんとモデルXのオリジナルが一緒に戦って鎮めて宇宙に飛ばした…そして私が作られた時代でそのレプリロイドが再び現れて…お兄ちゃんやライブメタルのオリジナル達によってたくさんの犠牲を出しつつも倒された…私がモデルOのオリジナルのことで知っているのはこれくらい…後はお兄ちゃんの本来の
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