暁 〜小説投稿サイト〜
さすがお兄様な個性を持っていたけどキモい仮面のチートボスにやられた話
プロローグ
[6/7]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
彼が第一号だった。
だから、調べる必要があった。
個性の後天的な発現がこれからも増える事例なのか?
それとも彼のみ特別なのか?

もしくは、誰かに個性を発現されたか?
何れにしても興味深い人物だった。

で、ついでに二位について調べた。
彼自身はそこまで特別じゃない。
鍛練と経験などによって今の地位に上り詰めたと言っていい。

だが、オールマイトに比べれば見劣りしてしまう。実際、人気もオールマイトが断然上。
弟はヒーローヲタクだから聞いてみると色々話してくれたしめちゃくちゃ興奮していた。

けど、俺にはわかる。
オールマイトの話の時の方がもっと興奮している!!

で、そのうちその万年NO.2が眼鏡っ子の父親であることが発覚した。興味はあったが、流石に女子に「家に連れてけ」なんて、言えないしそんなのドン引きされると思った。

そしたら、なんとその眼鏡っ子が学校を休んだのだ。まぁ、それぐらいは普通なんだけど先生に「お前、アイツと仲いいから今日のプリント持っていてくれ」なんて頼まれた。拒否しようとしたが先生はすぐにどこかに行ってしまいプリントを彼女に渡しに行く破目になった。

もちろん眼鏡っ子の家なんて知らないので『精霊の眼』で本人特定してから行ったら無茶苦茶でかい武家屋敷だった。


えっ、なにこの豪邸。ヒーローって儲かるらしいけどヤバすぎでしょ!こりゃ、人気な職業ナンバーワンだわ。と思いながら、インターフォンを押す。出てきたのは眼鏡っ子だった。風邪で休んだにしては声が普通だなと思いながら、プリントを渡して帰ろうとする。


家から出てきた眼鏡っ子はなぜかひどく怯えていた。
今にも泣きそうで体が震えていた。俺が何かあったか聞いても「何もない」「早く帰って」しか言わない。
仕方ないから、失礼だけど家の中を『精霊の眼』で視させてもらった。

結論から言って、道場みたいなところで万年NO.2が男の子を殴っていた。腹パンしていた。男の子は苦しそうに這いつくばって泣いていた。

これは、警察と児童相談所案件ですね〜。と思いケータイ取り出して通報しようとした。

しかし、思ってしまった。
もし、NO.2とはいえヒーローが子供を虐待しているのがばれたら『弟』はどう思うだろう?
やはり、悲しむだろうか?
そして、自分から助けに行こうとしない俺をどう思うか?
誰かが助けを求めているのに自分自身で助けに行こうとしない俺をどう思うか?



『お兄ちゃん・・・・・・最低』

そんなのは嫌だああああああああ!!

だから、俺は彼女の家に乗り込んだ。

もちろん万年NO.2は『誰だ、キサマ!』とかギャアギャアわめいているので言ってやった。

通りすがりの弟だけのヒーローだこのヤロー!

[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ