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さすがお兄様な個性を持っていたけどキモい仮面のチートボスにやられた話
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はははッー!!
6歳の頃、『弟』が生まれた。
え、『妹』じゃないの!?
今まで『さすおに』するためにずっと頑張ってきたのにまさかの『妹』じゃなくて『弟』!?
これじゃ『さすがはお兄様です』じゃなくて、『さすがだぜ!兄貴!』になっちまうだろう!
ウワアァァァァァァァァァァァ!!
って思っていたけど・・・・・・・
『この子が、あなたの弟よ』
その日、俺は出産後、初めて母の病室に父と訪れた。
ベッドの上で入院着を身に纏い、その腕に新しい命を抱えながら愛おしそうに見る母は言った。
妹じゃないことは知っていた。だから、血を分けた家族でも愛せないだろうと思った。
だが、俺は初めて『弟』を見た時、心の中にあった空白が埋まった感じがした。
この子のためなら俺は全てを投げ出していい。
この子のためにどんなことでもしよう。
この子の行く末を見守りたい。
この子に誇られる兄になりたい。
この子に、・・・・・・『さすが、お兄ちゃん!』って言われたい!!
結果として、俺の『さすおに』への情熱は消えることはなかった。というより、もはやフルスロットル状態だった。
それからも、俺は鍛え続けた。弟に誇れる兄になるために『さすおに』するために!
だが、俺には問題があった。友達がいない。
小学生になるとみんな休み時間や昼休みになれば、仲のいい友達とともに遊んだり楽しく話をしていた。だが、俺はいつも一人。感情表現ができない俺は、いつも一人。
ぶっちゃけ、小学生にしてボッチ。
まだ、「枯れている」なんて言われなかったがそれでも変人扱い。休み時間は読書。昼休みは図書室に入り浸り、すべて読みほしてしまえば放課後には町の図書館もしくは海林公園に直行していた。
最終的にはとある学者の研究論文を図書館で借りたり自分でコピーして読んでたりしていた。
一日の流れとしては、起床→筋トレ→朝食→登校(休み時間・昼休みは読書)→図書館or海林公園→帰宅→夕食→勉強→入浴→勉強→就寝。
『さすおに』のためと全ての時間をできる限り訓練や知識を蓄えることに集中していた。もちろん学業は、決して疎かにしなかった。小学生ですでに中学、高校の範囲は予習していた。
そんなこともしていたせいで友だちと呼べる人間は少なかった。
そんな学校生活を過ごしていた時、俺によく話しかける人間がいた。それも、女子。
赤毛混じりの白髪のそのメガネっ子は、俺とは違い友達も多くクラスの中心的な存在、陽キャラだった。
そんな陽キャラな彼女がなぜ俺に話し掛けるようになったかと言えば少し前に理科室での実験で二人一組になってからだ。
その後、彼女は時折、俺と話すようになった。
それから少し経った後、彼女の父親をフ
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