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さすがお兄様な個性を持っていたけどキモい仮面のチートボスにやられた話
プロローグ
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ともあったため両親には苦労を掛けてしまった。
妹である深雪がいない以上、原作の「深雪への感情」という部分もないため、傍から見たら枯れている人間だった。

そんな俺を育ててくれたことには感謝しかなかった。といっても感情表現が乏しいことにしているからストレートに「ありがとう」くらいしか言えないのだ。

問題は、他の魔法が使えない以上それを補うために身体能力を向上させるしかなかった。

だから、体の成長に支障がでないくらいに鍛え、格闘技とかも習い事でやらせてもらった。


更に、近くに最適な練習場があった。家の近くにある海林公園。そこは不法投棄によるゴミでめちゃくちゃだった。だが、『分解』と『再成』の練習に好都合だった。
それに汚いことで有名なため、あまり人も立ち寄らない。俺は、毎日通い自分磨きに勤しんだ。
そう、すべては『さすおに』のため。





「おめでとうございます。達也君は個性因子が活性化、つまり、個性が発現しています」




・・・・・・は?


病院の診察室で眼鏡をかけ白衣を着た医師と母、そして、俺。
ある日、いつもの通り海林公園で訓練に励んでいた。『再成』と『分解』の練習をしていたら・・・・・・・・・・




『達也・・・・・・? あなた、何してるの・・・・・?』


いつまでも帰らない俺を心配してか母が探しに来たのだ。それも『分解』と『再成』二つ同時にしている間に、

そのまま練習がばれてしまいそのまま病院に連れてかれた。
それはそうだろう。いつまでも帰らない息子が何をしているかといえば、触らずにものを消したり、直したりしていたのだから、

俺はどんなことを言われても知らぬ存じずで通すつもりだった。実際、うちの母親は日頃の家事で疲れている。きっと医者も「過労でしょう」くらいしか言わないと思った。

病院に来てすぐに検査をする事になった。それも血液検査やレントゲン、CTスキャンなどもやらされた。なぜ、ここまでされるのかわからなかったがきっと母があまりにも血相を変えた顔をしていたので色々受けさせるよう頼んだろう。


医者の言ったことの意味が分からなかった。
「特に異常はありませんでしたよ。きっと過労で見間違えたのでしょう」というはずだ。それがどういうことだ?
 個性因子? 個性? 発現? いままでずっとどうやって「さすおに」するかだけに思考のほとんどを回していたため頭がついていかなかった。


「・・・・・しかし、奥さん。失礼ですが、あなたは第4世代でしたね。個性の方は?」

「え、ええ・・・・私は物を吸い寄せることができます。夫は火を噴きます。それが何か?」

「ふむ・・・・・そうですか・・・・・」

医者が少し黙り込む。何かイレ
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