暁 〜小説投稿サイト〜
夜に交わる伴装者〜Heros a H eroism〜
乱れ交合う三重唱(翔ひびみく3P世界線)
[1/16]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
夜の帳も下り、明かりも落ち始めた街。
時計の針はもうじき11時を指し示す。

そろそろ夜も深まるという頃、月明かりだけが照らす薄暗い寝室。
隅に置かれた二人用の寝台には、三つの影がもつれ合っていた。

「は、ん、ちゅ。ん、っく? ん、んん?」
「はみゅ、ん、ちゅ? んん、ちゅ?」
「んむ……はぁ、ん、ちゅっ……ちゅぅ、ちゅるっ……」

三人はそれぞれキスを交わしながら、互いの寝間着を脱がし合っている。
それもただのキスではなく、舌を絡め、互いの唾液を交換し、深く口付ける淫靡なものだ。

それを三人がそれぞれ交わしている、と言うのだからおかしな話だと思うだろう。

しかし、これは現実なのである。

寝台の三人の内、一人は……自分で言うのもなんだが、細いもののしっかりとした体付きの少年。
つまりこの俺、風鳴翔だ。

そして、残る二人はどちらも少女、否、絶世の美少女だ。

一人は茶色の短髪でスタイル抜群、快活で可愛くてとにかく説明不要な程の愛しさに溢れる、笑顔の素敵な俺の最愛の恋人……立花響。

もう一人は、白いリボンがよく似合う黒髪に、胸は慎ましいもののスレンダーなモデル体型。その柔らかな微笑みに慈しみと、何処か妖しさを併せ持つ、俺のもう一人の恋人……“小日向未来”だ。

……ん?愛人ではないのか、と?
中国語だと「愛人」は恋人の意味だそうだ。何も間違ってはいまい。

「はぁ……はぁ……翔くぅん……?」
「ふふっ……ねぇ、翔くん……?」
「ん? 何だ?」

ベッドの下に寝間着を脱ぎ捨て、下着姿になった二人がこちらを見つめる。
愛しい彼女達の声に、俺もつい微笑みながら返事を返した。

「響ったら、もうこんなにしちゃってるみたいだよ?」
「どれどれ? ……ほう、よく湿っているな。いつからだ?」
「わたし達とキスしただけで、もうこんなにしちゃったみたい?」
「うぅ……み、未来だって、わたしの事言えないクセに〜……」

響の下着を触りながら、俺も触れるように促す未来。
響は湿ったショーツを俺に触られると、身体をピクッと跳ねさせながら、未来に抗議の視線を送る。

こうして、未来も交えて夜を過ごすようになって以来、響の下着のセンスが派手になった気がする。

その点、未来には感謝が尽きない。響によく似合う扇情的な下着を見繕ってくれるのは、俺達を思っての事だからな。

「ほ〜う?」
「やんっ? も〜……?」
「ふへへ、これでお互い様だね〜」

素早く手を伸ばし、未来の下着にも触れる。
確かに、未来のも同じくらい湿っていた。

まあ、かく言う俺の下半身も、既に昂りを抑えきれないらしく、先走りで裏側が湿り始めているのだが……未来はきっと気づいてるんだろうなぁ……。


[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ