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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第11話 魁! 黒銀勇美VS藤原妹紅-不死鳥編-:後編
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りにも楽しくなってきたからさ。思わずって感じ」
「そ、そうですか……?」
 なんとか笑いを収めて誤りながら言う妹紅に対して、勇美は満更でもなくなってしまう。
「そう、だから私もここで新しいスペルを試したくなったのさ」
 新しいスペル。さっきの再生と反撃の猛攻で最後ではなかったのかと、勇美は身構えた。
「じゃあ行くよ!」
 そう言うと妹紅は両手を天に掲げ、スペルの発動の予備動作を行った。
「【殺刃「スレイサー1005」!!】
 そして、妹紅の新たなるスペルが宣言されたのだ。
「!?」
 それを聞いて依姫ははっとなった。
「気を付けなさい勇美。そのスペルは本当にこの者が今まで使っていなかた物よ!」
「あ、はい!」
 依姫の忠告を素直に聞く勇美。だがその最中、どこか依姫の言い方に違和感を覚えるのだった。
 そうこうしている内に、妹紅の背中から今まで通り炎の翼が顕現した。
「その翼は何度も見ましたから、もう驚きませんよ♪」
 どこか達観した様子で勇美は言う。
「安心しなよ、こっちとしても同じ事はしないから」
 それに対して妹紅も憮然とした態度で挑む。
「それじゃあ、行くよ!」
 そして、とうとう妹紅は行動に出たのだ。背中の炎の翼を勢いよく振りかぶったのだった。
 すると、そこからエネルギーの刃が無数に作られ、勇美目掛けて飛び掛っていった。
「今度の攻撃は炎ではないんですね」
 刃の群れが迫る中で、勇美は冷静に分析した。
「私が炎だけが得意分野だと思ったかい? それは偏見ってもんだよ」
「確かに人を見た目で判断するってのは良くないですよね」
 ちょっとした皮肉のやり取りをする二人。勇美も幻想郷の少女流の戦いの感覚を理解していっているのかも知れない。
 しかし、そうしている間にも、刃と勇美の距離はどんどん縮んでいったのだった。
 だが、勇美はなおも冷静である。
「ダーク、お願いね!」
 そう勇美は相棒の機械騎士に呼び掛けると、彼はエネルギーの薙刀を眼前でプロペラのように回転させたのだ。
 それをエネルギーで出来た刃で行ったために、次々起こる残光が非常に幻想的なものとなっていた。
 そして飛び掛っていった刃はパキパキと音を立てて、見事に全て斬り弾かれたのだった。
「やるね、でもまぐれはそう何度も起きないよ!」
 攻撃を防がれた妹紅であったが、めげる事なく言い、
「まだまだこっちの攻撃は続けられるんだからね!」
 と、再び翼を振りかぶって光の刃の群れを放出したのだ。
「また来ますか」
 そう言って身構える勇美であったが、動じる様子はなかった。
「何度やっても同じ事ですよ。ダーク、またお願い!」
 そして勇美は再びマックスに指令を出したのだ。
 またしてもマックスは薙刀を回転させ、妹紅の放った光
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