第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第11話 魁! 黒銀勇美VS藤原妹紅-不死鳥編-:後編
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神が活躍する二作目の映画と、薙刀持ちが立ちふさがる時間軸がシリーズにおいて過去の映画。そんな事を妹紅は遠い目をしながら思ったのだった。
「どんなもんですか?」
「あんた、著作権侵害で訴えられればいいわ!」
妹紅は悪ノリする勇美に、項垂れながら言った。
「でも、世界的洋画に喧嘩売った所で、私の優位は覆らないわよ」
しかし、気を取り直して妹紅は軽口で返した。
「それはやってみないとわかりませんよ♪ 行きなさい、『ダーク』!」
「うん、そのネーミングもまずいね」
妹紅は突っ込みを入れる。明らかに一字違いのアレから取ったものだと分かったからだ。
だが、妹紅がそう思っている間にもローブの薙刀使いは彼女へと向かっていたのだ。そしてエネルギーで出来た薙刀を妹紅目掛けて振りかざした。
「くうぅ……」
思わず呻き声をあげる妹紅。──油断していた。単に著作権に喧嘩を売ったデザインではなく、ちゃんとした攻撃手段となっていたからだ。そして彼女は薙刀の一撃をしたたかにもらってしまったのだ。
「だが、一撃くらいはもらってあげたけど、次はこうはいかないよ!」
「いいえ、今ので決まりましたよ」
「!?」
不敵に言う勇美に、妹紅はただならぬものを感じて思わず息を飲んでしまった。
そして、妹紅が感じた何かは現実のものとなるのだった。
「【薙符「ブレードローリング」!】
そう勇美が宣言すると、ダークが振り抜いた薙刀をそのまま器用に回転させたのだ。それにより妹紅は何度も切り刻まれる事となるのだった。
「ぐあぁぁぁぁーーー!!」
意外な猛攻に対して、妹紅は叫び声をあげてしまう。だが、そんな最中でも彼女は徐々に冷静さを取り戻していった。
(い、いくらこの攻撃が強烈でも、私が一度消し飛んで再生すれば、その時に反撃のチャンスはある……)
そう心の中で踏んだ妹紅だったが、何度もプロペラのように回転する刃に切り刻まれている中で気付き始めた。
(まずい、こうも絶え間なく攻撃を加えられては、再生の隙が生じない……!)
その結論に至った妹紅は何度も斬られた後、吹き飛ばされて地面に体をぶつけてしまったのだった。
「くぅぅ……」
呻く妹紅。再生に入る事が出来ずに深手を負っている。
「参ったね、絶え間なく攻撃する事で再生を防ぐとは考えたね……」
「いえ、正直そこまで考えていませんでした♪」
実は勇美は薙刀状の刃で攻撃したら強力程度にしか思っていなかったのだった。
「えっ……?」
これには妹紅は拍子抜けしてしまう。そして……。
「あ……あははははは!」
彼女は端を切ったように笑い始めたのだ。
「むぅ〜、そこまで笑う事はないじゃないですか!」
それに対して勇美はむくれて抗議する。
「いや、悪い悪い。あんたとの弾幕ごっこが余
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