第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第11話 魁! 黒銀勇美VS藤原妹紅-不死鳥編-:後編
[4/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、嫌な予感……」
そう冷や汗を垂らしながら、勇美は独り呟く。そして、その予感は的中するのだった。
案の定炎が再び集まり燃え盛ると、そこに妹紅の姿が再出現したのだ。
「やっぱり……」
「まあ、予想通りだったようだね。じゃあ、また喰らいな!」
そして、また妹紅から炎が吹き出され、勇美を襲ったのだ。
「これじゃあ、きりがないよ……仕方ない」
勇美はそう言うと、自分に向かって来る炎に対して、今度は放水を行わなかったのだ。
そして、勇美は別の神に呼び掛けたのだ。
「火雷神様よ、風神様よ、同時に私に力を貸して下さい!」
そう勇美が言うと、マックスは大蛇の姿を解除して四散し、そして再び集まり形を作っていった。
すると、彼は巨大なスクリューの姿を取っていた。
「何をする気だい?」
妹紅はそれを見て、首を傾げた。
「まあ、見てなさいって」
勇美は迫る炎にも臆さずに言ってのけた。そして、新たなスペルを宣言する。
「【渦符「鳴門海峡の名物」】!」
その宣言後、マックスはスクリューを回転させると、そこから大渦が発生したのだ。
そして、妹紅の炎を飲み込んで掻き消してしまったのだ。
「何!?」
これには妹紅は驚いてしまった。だが、すぐに落ち着きを取り戻す。
「でも、フェニックス再誕を使っている限り、私は何度でも再生して、その度に反撃するぞ。これをどう攻略する?」
勇美が機転を効かしたが、尚も妹紅の有利は変わっていない状況なのだ。
だが、勇美はニヤリと笑ってみせ、
「そっちが『再誕』なら、こっちにも奥の手があるってものですよ♪」
と、不敵に言ってのけた。
そして続ける。
「火の鳥とか再誕には、こっちは爆誕よ!」
「いや、それはどうかと思うよ!」
その理論はまずい、妹紅はそう思うのだった。確か、火の鳥に対して海の神が存在している、そんなゲームがあったのだ。
「じゃあ行くよ」
言って勇美は右手を天に翳して神に呼び掛けた。
「祇園様と、大黒様。私に力を!」
「あれ……?」
その神のチョイスを聞いて、妹紅は疑問に思った。てっきり火の鳥である自分に対して、先程と同じように海の神の力を借りると思っていたからだ。
そして、勇美の目の前に金属の断片が集まり、人の形を作っていったのだった。
そう、人の形である。先程のような海の大蛇ではなく人の姿であった。
そして、その人型は黒いローブを纏い、手には柄の先からのみならず尾の部分からも赤い光の刃で出来た薙刀を持ち……。
「うわぁぁぁぁぁーーー!!」
妹紅は慌てて両手を振って、言葉にならない抗議をした。
その姿に怖気づいたからではない。そのデザインが海の神よりも大人の事情的にまずいものだったからだ。
そういや時期が近かったなぁ、海の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ