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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第10話 魁! 黒銀勇美VS藤原妹紅-不死鳥編-:前編
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依姫。だが実際妹紅にビチグソ発言を薦めた事までは賞賛していなかった。これはないわ〜と思っていた。
「これで『正直者の死』は封じたようだね」
「悔しいけどそのようだよ」
「じゃあ、今度は私から行かせてもらうね〜」
 言うと勇美は水の防護膜に覆われた状態から天津甕星の力で造った銃を妹紅に構えた。
「この状態からプレアデスブレット発射!」
「何っ!?」
 妹紅は驚いてしまった。防御しながら攻撃をしようとするなど。だが、彼女は冷静になって言う。
「水の膜を張ったままで、どうやって銃撃しようってのさ?」
 その発言が現状を明確に言い表していた。壁に弾を発射しても当然そこにぶつかってしまうだろう。
 だが、勇美は構わず引き金を引こうとしていた。
「まあ見てなさいって♪」
 意気揚々と彼女は言うと、そのままキリリと引き金を引いたのだ。
 そして発射される星の弾丸。しかしこのまま水の壁にぶつかって文字通り星となるのは目に見えているだろう。
 しかし、弾が差し迫った時それは起こったのだ。星の弾はぶつかって砕ける事なく──水の壁をすり抜けたのだった。まるで水が弾のために見えない通り道を作るが如く。
「何っ?」
 当然妹紅は意表をつかれてしまった。そして、自分の元に届かないと高を括っていた弾丸の群れに対して準備が出来ておらず、その攻撃をまともに喰らったのだった。
「くぅぅっ……!」
 妹紅に次々着弾してパチパチと弾ける星の弾丸。それに堪らずに呻き声を出してしまう妹紅。
 そして一頻り射撃を行った勇美は、攻撃の手を止めたのだ。エネルギーを連続で放出した為、少し休む時間が必要だったのである。
「どんなもんですか?」
 勇美は弾むように、妹紅に挑発的に言ってのけた。
「はあ……はあ……」
 対する妹紅は思わぬ攻撃に息を荒げていた。
「やるね……」
 呼吸を乱しながら彼女は呻くように呟いた。
(よし……!)
 この調子ならいける! 勇美はそう意気込み次の攻撃を仕掛けようと思った。
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