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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン25 熱血指導、大熱血
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すべてを人質として取られていたようなものだったのだ。

「「デュエル!」」

 しかし、今ならばそのリスクは限りなく低い。ひとたびデュエルが始まってしまえば、絶対に無効化できないデュエルディスクのブラックボックスのひとつである「特殊な事例を除くデッキ外からのカード遮断機能」が自動適応され、ここにいる蛇ノ目まで一緒に吹っ飛んでしまうからだ。どれだけ防御カードをかき集めていようが、それが意味を成すのはあくまでその実体化ができるという前提ありき。それが意味をなさないうちは、起爆ボタンは押されない。
 無論、最初からデッキにそのカードを仕込むという手もある。だが、それはありえない。そんな不純物を入れた状態で勝てるほど、彼に倒された面々は甘い相手ではない。それは糸巻のみならず、鼓と巴も認めた彼女らの共通認識だった。
 そして今、ついに反撃の狼煙は上がった。鼓がこの町に来て以降の蛇ノ目の足取りを清掃ロボ群の膨大なデータから漁り、復讐に燃える巴が初手から全力で展開を開始する。

「うおおおおおっ、燃えろ、俺ぇ!新・熱血指導デッキの力を見せてやる!」
「エクストラデッキ、計6枚か。どうした、金がなくて強欲で金満な壺が1枚しか入手できなかったのか?」
「その言葉の屈辱、すぐに倍にして叩き返してやるよ!来い、銀河の魔導師(ギャラクシー・ウィザード)!」

 銀河の魔導師 攻0

「出ました、師匠のデッキのキーカード!」

 純白の衣に身を包む魔法使いの姿に、ぐっとガッツポーズする少女。あのカードがどれほど彼のデッキの核だったかは、たった1度とはいえ直に戦った少女が誰よりも知っている。しかしその次に繰り出されたのは、少女も知らないカードだった。

「そして手札より、未界域のビッグフットの効果を発動!手札のこのカードは1瞬だけその姿を見せたのち、また手札の中に隠れちまう。そして相手プレイヤーは俺の手札から1枚を選び、もし隠れたビッグフットを発見することができたらこいつは捨てられる。だがここでビッグフット以外のカードを選んだ場合、そのカードが捨てられる代わりに身を隠したビッグフットはフィールドに躍り出て、さらに1枚ドローすることができる!俺の手札は当然4枚、確率は4分の1。さあ、選んでもらうぜ!」
「茶番だな。一番右だ。そしてその発動にチェーンし、手札から増殖するGの効果を発動。このカードを捨てることで、お前がこのターン特殊召喚を行うごとにカードを1枚ドローする」
「はっ、俺が茶番なら、お前はとんだお笑いだな。ひとつ教えておいてやろう、相手のドローごときを怖れては、熱血の名が泣くということをだ!」

 にやりと笑い、選ばれたカードをつまみ上げる夕顔。ゆっくりとそのカードを……そして、その隣のカードをひっくり返して見せつける。

「そし
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