第十話 イレギュラーの撃退
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なってまで人間やゴミ共を守ることに固執するとはあんたの方が頭がイカれてるぜ!」
モデルHを侮辱する言葉に、エールがフリザードが投擲したブーメランをかわして、セイバーで尻尾を斬り落としながら叫んだ。
「モデルHを馬鹿にしないで!モデルHはアタシ達の大事な仲間なんだから!!」
「エール…フッ……フリザード、お前の言う通りだ。今でも人間は弱く、そしてレプリロイドの力は俺達のオリジナル達とは比べ物にならないくらいに劣っている。だが、今の人間とレプリロイドには昔の人間とレプリロイドにはない強さがある。それに気付けんようではお前に未来はない!俺の力は弱き者のため!俺の信じる正義のために!!」
「行くよモデルH!オーバードライブ!!」
オーラを纏ってセイバーに電気属性を付加させると、エアダッシュで距離を詰めてセイバーによる連続攻撃を浴びせる。
「ぐおおおおっ!?この、小娘ぇ!!」
再生した尻尾から広範囲に渡って炎が吹き出すが、モデルHXの機動力の前には掠りもしない。
「これで終わりだ、エール…過去の亡霊を断ち斬れ!!」
「これで終わりよ!」
オーバードライブ状態でのセイバーによる三連撃とソニックブームをまともに受けたフリザードは信じられないという表情を浮かべていた。
「そ、んな…馬鹿な…!俺が…俺が人間如きに…!?」
「人間だからって馬鹿にしないでよね」
「くそおおおおっ!!」
敗北を認められないまま、フリザードは爆散すると、セルパンが持っている物よりも一回り小さいモデルVが飛び出たが、次の瞬間には罅割れを起こして粉々となった。
「モデルV?」
「ふむ、やはりモデルVの力で復活していたようだな。イレギュラーに寄生し、モデルVに刻まれたデータを受け継いでいるようだ…エール、気を付けろ…モデルVのオリジナルは他にもレプリロイドを改造し、洗脳していた…これだけとは到底思えん」
粉々になったモデルVを見つめるエールに、モデルHが推測を口にしながら注意を促す。
「セルパンの他にも大昔のレプリロイドとも戦わないといけないんだね」
やることが山積みであることを実感したエールは思わず溜め息を吐いたが、ヴァンのことを思い出して向こうを見ると、まだ戦いは続いていた。
モデルOは攻撃力は高いが、機動力はモデルHXほどではないため、フィストレオの猛攻を凌ぐので手一杯のようだ。
「助けないと…!」
「待つんだエール」
加勢しようとするが、モデルXに止められてしまう。
「何で止めるの!?」
「今、ヴァンは戦いの中で成長しようとしている。」
本来の適合ライブメタルであるモデルXは気付いているのだ。
ヴァンが新たな力に目覚める寸前であることに。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ