第十話 イレギュラーの撃退
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ていくわけにもいかない。
「…あの窓から向こうに行けそうだな」
「じゃあ、アタシが先に行って安全を確保しとくよ」
ヴァンは窓の奥から向こう側に渡ることにして、エールは無事に飛び越えてメカニロイドを倒していく。
「待たせたな」
窓の奥から爆発音がしたかと思えば、ヴァンがセイバーを片手に飛び出してきた。
「そんなに待ってないから平気。行こう!」
ヴァンとエールは奥のシャッターを潜り抜けて屋上に出た。
「…酷いな」
屋上から見たエリアGの街は火の海となっていた。
ガーディアンが消化しようとしても、フォルスロイドを倒さない限り終わらない。
「エール、奥のビルからライブメタルの気配がする。ヴァンも気を付けて」
自分の適合者と、適合者になるはずだった二人に注意を促すモデルX。
「「分かってる」」
攻撃をかわして返り討ちにしながらライブメタルの気配がするという向こう側のビルへ行き、シャッターを抉じ開けて部屋に入ると、獅子を思わせるフォルスロイドがいたのだが…。
「むっ?邪魔者が現れたか」
「ああ?」
既にフォルスロイドと戦っている存在がいたのだ。
エリマキトカゲを思わせるレプリロイドでブーメランを構えながらこちらを睨んできたが、ヴァンの姿を認識するとニヤリと笑った。
「見つけたぜぇ…破壊神の器ぁ…っ!」
「こいつ、あいつの仲間!?」
「多分な、お前は何者だ?」
「俺はブレイジン・フリザード!俺と一緒に来てもらうぜ!お前には世界をぶっ壊して、絶望と恐怖を撒き散らしてもらわなきゃならねえんだからなぁ!!」
その発言に驚きと共に怒りを感じたエールがダブルセイバーを握り締めて叫んだ。
「ふざけないで!ヴァンにそんなことはさせないんだから!」
「死にたいのか小娘?なら、望み通り消し炭にしてやるぞ…!」
「このような坊主が破壊神か…確かに強者の気配を感じる…満更戯言というわけでもないらしいな…そして隣の小娘が噂に聞いたロックマンか…イレギュラー共に選ばれた者達よ」
エールとフリザードが一触即発の雰囲気となるが、フォルスロイドの方は興味深そうにヴァンとエールを交互に見つめた。
「俺達がイレギュラーに選ばれただと?どういうことだ!?」
フォルスロイドの言葉に反応したヴァンがセイバーを構えながら問い詰める。
「元々イレギュラー共はただ好き勝手に暴れていたわけではない。奴らはモデルVの主に相応しい器を選んでいたのだ。ライブメタルの力を引き出せる選ばれし者…ロックマンの資格をもつ者をな。恐らくお主らも、イレギュラーの襲撃から生き長らえた者であろう?」
「俺達がイレギュラーに生かされた…!?ふざけるなよ…!」
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