暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第百三十一話 琉球を出てその十三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ヤクザ屋さんより怖いらしいだ」
「この世界でもそうらしいけど」
 田中はこの話は海の政を行っている又吉や尾崎から聞いている、それで知識としては知っているのである。
 だが樵であり林業が本分なのでこう言うのだった。
「山の人達より怖いんか」
「ずっとらしいだ」
「そやねんな」
「それはこっちの世界でも起きた世界でも同じで」
 それでというのだ。
「自衛隊の人が護衛艦ぶつけたら」
「どうなるんや」
「数億円ふんだくられるそうだ」
「数億円かいな」
「そんな話を聞いただ、護衛艦を漁船や漁網にぶつけたら」
 その時はというのだ。
「船は一千万位でも仕事が出来んて言ってだ」
「それでかいな」
「数億だ」
「ふっかけてへん?」
「そこはおらは知らねが」
 それでもというのだ。
「そこまで言われてだ」
「めっちゃ怖いんか」
「それが漁師さんでだ」
「護衛艦をぶつけそうになったら」
「それは艦長さんとか教官さんに怒られて」
 そうしてというのだ。
「そこまで言われることもだ」
「あるか」
「おら話を聞いて思うだ」
「確かに学校で勉強出来んと本人が困るだけやけど」
 中原はここでまた言った。
「それでもな」
「船をぶつけるとでおじゃるな」
「数億ふっかけて言われるとか」
 中原はまた夏目に話した。
「ほんま言われても」
「兵学校から遡っての馬鹿とでおじゃるな」
「それも一番の」
 そこまでのというのだ。
「言われても」
「仕方ないでおじゃるか」
「馬鹿は馬鹿でも色々で」
「海上自衛隊ではでおじゃるか」
「何でも左に漁船とかあって右は空で」
「右に行くところをでおじゃるか」
「右、面舵と言って」
 口ではそう言ってというのだ。
「左手を思いきり動かして」
「艦長さんが起こったでおじゃるか」
「そうらしいから」
「何か地雷でおじゃるな」
「海やから機雷やな」
「では機雷でおじゃるな」
「船をぶつける様な話は」
 それこそというのだ。
「自衛隊では最悪のことで」
「そこまで怒られるでおじゃるか」
「今その人護衛艦には乗ってへんらしいけど」
「それもわかるでおじゃるな」
「まあそういう人もおるってことで」
「玲子氏はその人と比べたらでおじゃるか」
「地頭は悪ないし」 
 ただ勉強をしていないだけでというのだ。
「それ程は」
「そうなるでおじゃるか」
「そうかと」
「言われてみればそうでおじゃるか」
 夏目もそれで納得した。
「玲子氏は」
「そういう人で」
「頭は悪くないでおじゃるな」
「こっちの世界やと術も全部使えるし」
 ただし殆ど使わない、基本格闘戦担当だ。
「そこまでは」
「そういうことでおじゃるな」
「まあ基本頭の悪い人はい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ