第十二幕その八
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「一つ作ってみたんだ」
「エメラルドのピラミッドの中にですね」
「土を入れたね、後はね」
「ここにですね」
「そう、蟻達を入れて」
そうしてというのです。
「暮らしてもらうよ」
「これからですね」
「では住人達も出すよ」
こう言ってです、そしてでした。
魔法使いは蟻達を出してピラミッドの前に置きました、そうして彼等に対して穏やかな笑顔でお話しました。
「ではこれから住んでもらうよ」
「このピラミッドでよね」
蟻達の中で一際大きな蟻、女王蟻が小さな声で応えました。
「そうしていいのね」
「そうだよ、食べるものは幾らでもあるからね」
「だからなのね」
「ここに住んでもらえるかな」
「ええ、いいわよ」
女王蟻は魔法使いに答ました。
「私達もこんな素敵な場所が巣になるならね」
「歓迎なんだ」
「大歓迎よ」
歓迎どころかというのです。
「本当にね」
「そう言ってくれるなら私も嬉しいよ」
作って用意したかいがあったというのです。
「本当にね」
「そうなのね」
「それじゃあね」
「ええ、今からね」
「ここに入ってね」
「わかったわ」
「このピラミッドは中庭に置きましょう」
オズマがにこりと笑って言いました。
「そうしましょう」
「それでだね」
「そこに住んでもらいましょう」
その中庭にというのです。
「是非ね」
「蟻だからだね」
「蟻の食べものは中庭に一杯あるでしょ」
「大好きな甘いものもね」
「この宮殿のね、だからね」
それでというのです。
「そうしましょう」
「そこは貴女にお任せします」
女王蟻はオズマに丁寧な口調で答えました、オズマはオズの国全体の国家元首なので女王蟻にとっても元首にあたるので敬意を払っているのです。
「是非」
「それではね」
「はい、それでは」
「貴方達がピラミッドに入ったらね」
その時はというのです。
「是非ね」
「中庭にですね」
「ピラミッドを運ぶわ」
「そうしますか」
「ええ、そうするわ」
こう言ってです、そしてでした。
皆でピラミッドを中庭に置いてでした、それから皆で蟻達を見ますと普通の蟻達より動きがいいです。最初にこのことに気付いたのはハンクでした。
「何か蟻達が元気だね」
「これはピラミッドパワーだね」
魔法使いが笑顔で答えました。
「どうやら」
「ピラミッドパワー?」
「そう、ピラミッドパワーだよ」
まさにというのです。
「これはね」
「ええと、その力は」
「ピラミッドには不思議な力が宿っているんだ」
魔法使いはハンクにお話しました。
「それで中に入れたものが長持ちしたり人が入ると本来の力が発揮されたりね」
「そうした力があるんだ」
「そうも言われていてね
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