第八十四話 周泰、董卓を救うのことその九
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そしてそのうえでだ。周囲に話した。
「じゃあ今から詠のところに案内するわね」
「済まないな。それじゃあな」
「ええ、こっちよ」
こうしてだった。董白がだ。四人を賈駆のところに案内する。彼女は丁度自分の部屋にいた。そこでだ。
暗い顔で着替えようとしていた。そうしていたのだ。
服を脱いでいた。その彼女にだ。
四人はだ。声をかけるのだった。
「よいか」
「えっ!?」
「賈駆殿だな」
またしてもだ。半蔵が声をかけるのだった。
「そうだな」
「って誰!?」
「服部半蔵」
部屋のカーテンの奥から出て来てだ。こう名乗った。
「貴殿に話があって参った」
「同じくガルフォード」
「蒼月です」
「火月だ」
そして残り三人も出て来たのだった。その四人を見てだ。
賈駆は眼鏡の奥の目をいぶかしめさせてだ。こう言うのだった。
「連合軍のあっちの世界の人間ね。僕に何の用!?」
「既に董白殿にお話している」
「あのことでな」
「月のこと?」
賈駆はすぐに半蔵とガルフォードの言葉に応えた。
「あの娘のことなのね」
「既に私達の仲間達があの人をお助けしています」
「それでこの街を出るんだよ」
「月や陽と一緒になのね」
「そうだよ。あんた達はもう宦官の連中に苦しめられることはないんだ」
こう話す火月だった。
「じゃあ今からな」
「この街を出てそれで」
「まずは都の東門にです」
蒼月が場所を話した。
「向かいましょう」
「わかったわ。じゃあ馬車と馬を用意するわ」
賈駆の決断は速い。流石に軍師であった。
そうしてだ。そのうえでだった。
「行きましょう」
「はい、じゃあ」
「今から」
こうしてだった。賈駆達もだ。
都を脱出しようとする。だがふとだった。
賈駆は気付いた。己の今の姿にだ。
着替え中である。黒のブラとショーツ、それにガーターベルトという格好だ。その格好に自分が気付いてだった。
顔を真っ赤にさせてだ。忍達に言うのだった。
「ちょ、ちょっとあんた達」
「あれっ、どうしたんだ!?」
「ちょっと、何で入って来たのよ!」
顔を真っ赤にさせてだ。ガルフォード達に抗議する。
「どうしてなのよ!」
「どうしてとは」
「そう言われても困りますが」
半蔵と蒼月はわかっていないという返事だった。
「拙者は別に」
「貴女にお話しただけですが」
「だから。僕は着替え中よ」
そのことを言う賈駆だった。
「そうなのよ。そんな時に入るなんて」
「ああ、そういえばそうだな」
「見ればだ」
火月とガルフォードも無頓着な感じである。
「これは悪いことしたな」
「ああ、じゃあ一時退室するか」
「あんた達全然平気なのね」
「平気?何がだ?」
半蔵が
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