第一章
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車に撥ねられたの」
「そうだったの」
「血の海の中でまったく動かないわ」
すぐに病院に担ぎ込まれたが即死であった、撥ねたのはやはりヤクザ者で保険金と慰謝料が家にかなり入った。そして。
祖母が死んだのでだ、家は猫を飼うことが出来た。
姉妹の父であるサラリーマンの彼はその痩せた最近増えてきた白髪が目立つ小さな目のある顔でこう言った。
「正直お袋は厄介だったからな」
「そうよね」
「文句ばかり言ってすぐに喚いてな、テレビは独占して食べものの好き嫌いも酷くて」
つまり文字通り害毒そのものであったのだ。
「そのお袋がくたばってよかった」
「あの、それがね」
妻は夫に話した。
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