暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第八話 エレメントチップ
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としたならメンバーの誰かが拾って持ってきてくれるだろうし、だからお前が遊んだ場所に落ちてるはずだ。そしてこのガーディアンベースで広くて遊べそうなのは倉庫くらいだしな…」

流石にガーディアンベースの動力部に幼いサルディーヌを入れはしないだろうし。

「あ、そっか…えっと…この倉庫」

サルディーヌに案内された倉庫は放置されているからなのか、かなり汚れている。

「これは随分と散らかってるな…片付けながら探すしかないな」

溜め息を吐きながら、サルディーヌのオモチャを探す。

しばらくして埃を被りながらもサルディーヌのオモチャを発見し、サルディーヌに渡した。

「あったぞ…埃まみれだけどな」

「あ、ありがとう!これ、シリュールおじさんに作ってもらったんだ」

「そっか…ここも片付けた方がいいな…暇潰しにやるか。サルディーヌ、プレリーにここの倉庫の片付けをするって一応伝えてくれないか?」

「分かった!ありがとう、ヴァン!」

満面の笑顔を浮かべながら倉庫を出ていくサルディーヌにヴァンも思わず微笑った。

「プレリーお姉ちゃん!」

「あら、サルディーヌ…って、どうしたの埃まみれになって?」

司令室のブリッジに駆け込んできたサルディーヌの姿にプレリーが驚く。

「えへへ、ヴァンがオモチャをなくした廃材置き場の倉庫の片付けをしながら探してくれたんだ。僕も手伝ったんだ」

「ああ、あの倉庫ね…」

使えなくなった機材を置いておいた場所だが、ガーディアンベースの中でも最も重要度が低い場所なのもあって整理の手が入っていなかった場所だ。

「そこにあったと言うことはサルディーヌ、あなたはそこで遊んでいたのね?駄目じゃない、危ないから遊んでは駄目だって言ったでしょ?」

「う…ごめんなさい」

プレリーに叱られてシュンとなるものの、用件を思い出したサルディーヌがヴァンからの伝言を伝える。

「あの倉庫、ヴァンが片付けてくれるんだって」

「え?そうなの?」

「うん、お姉ちゃんに伝えてくれって」

「そうなの…ありがとうサルディーヌ。ヴァンにも後でお礼を言いに行くからね」

「分かった。僕もヴァンを手伝ってくる!」

勢い良くブリッジを出ていくサルディーヌに、プレリーとオペレーター達のクスクスと言う笑い声が漏れた。

「そう言えばあの子、さっきヴァンのことを名前で…もう仲良くなったのかしら?」

そう言えばあの人も何故かあの時の自分も含めて子供に懐かれることがあった。

「良いお兄さんになりそうですねプレリー様」

オペレーターの一人が微笑みながら言うと同意するようにプレリーも頷いて微笑んだ。
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