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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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心感を同時に感じつつ、頭をポリポリと掻いている中佐を見ている時だった。
「中佐、よろしいですか?」
と、言葉みじかに話すアポリー中尉に中佐が「おう」と、此方も言葉みじかに返すと、アポリー中尉はこう続けた。
「移動準備の程、完了しました」
「よし……アレクソンの方は何か言ってるか?」
「はい、少し前に少数の偵察班らしきネウロイと交戦したそうで、撃破及び撃退に成功したそうですが、ドックの方に戦力が手中するのも時間の問題だと。既に周辺の橋や道路、建物に爆薬をセットしており、我々の合流次第、速やかに爆破・封鎖するとの事です」
「分かった、急ごう!直ぐに出発だ!!他にも伝えろ!!!」
アポリー中尉は、そうジャック中佐から指示を受けて「了解っ!!」と復唱するなり、走りながら、大声で「移動準備!」と他の隊員達に移動の指示を飛ばしていく。
私がそんなアポリー中尉を見ていると、ジャック中佐が私に向け、こう言ってくる。
「准尉、今の聞いたな?」
「はい!」
「ここからが本当の正念場だぞ、准尉!覚悟は良いな!?」
「覚悟はできています、中佐!!」
この私の言葉を聞いたジャック中佐は「よし……」と一言言って、軽く息を吸った後、「いくぞ!付いてこい!!」と指示を飛ばしつつ、数人の部下と共に先行していく。
その様子を見ながら、私も75o砲を手に中佐と共にドックへと向かう……これから始まる”長く苦しい戦いの場”へ……。

正直に言って、かなり絶望的な状況に私達はいる……。

誰一人として、ブリタニアに帰る事ができずに、肉体がこの地の土に還る事もありえるだろう……。

だけど、私は確信していた……”ここから誰一人として取り残すことなく生還する”と……。

そんな熱く強い思いを胸に私はドックへと向かうのだった……。





……

………



<ウィーラーSide>
朝6時、501の基地全体に一日の始まりを告げる起床ラッパが鳴り響く。
「んがあっっ!!」
否が応でも、脳みそに突き刺さる大音量のラッパを聞いた瞬間、それ並みに長い軍隊&コマンド生活のおかげか一瞬で飛び起きる俺。
飛び起きたのは良いが、如何せん、頭がどうも取っ散らかってうまく回転しない……あぁ、今日もこんな目覚めか……。
あれ以来(303高地)、ほぼ常に”良い眠り”とは程遠い眠りしか出来ない俺だが、ここ最近は特に程遠くなっている……。
その為に昨晩も睡眠薬代わりのウィスキーをストレートで3杯連続で煽って寝ているんだが……寝酒ってのは、ろくな睡眠じゃねぇな……。
おかげで寝てるんだか、寝てないのかすらどうか分からなくなってきてやがるぜ……、畜生……。
「……あぁ、クソが」
と、誰に付いているかも分からない悪態を付けるレベルにまで回ってき
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