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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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然と大声を上げつつ、ネウロイと対峙する。
そうして、自然と海岸線は私達の……人類の叫びで埋め尽くされていく。
「う゛わ゛あああああああああああーッ!!」
「うぉおおおおーっ!!!」
「ああああ゛あああああああっ!!!!」
まるで生への執念が言葉にならない叫びとなって、体の奥底から飛び出してるかの様な叫び声を上げつつ、海岸からの脱出を図る私達。
無論、ネウロイだってそれをただ見ているだけではなく、脱出を阻止するべく次々と猛攻を加えていく。
「ぐっ!」
「ぎゃあっ!!」
「ぬおぁあっ!!」
猛攻によって脱出する前に、海岸の砂利を赤く染めつつ、故郷へ帰る事無く散っていく者達。
そんな散っていった者達の無念と怒りを代弁するかのように、私達はまるで”原始人のマンモス狩り”の様に次々とネウロイを嬲り殺しながら、ひたすら前だけを見て走っていく。

もう1秒でも早く、この地獄から抜け出したい……!!
抜け出して、ただ故郷に帰りたい!故郷の土を踏みたい!!
生きて帰って家族に、友人に、恋人に会いたい!!

此処で戦っているウィッチやウィザード達は、全てこの思いだけを胸にもはや理性をかなぐり捨てて、まるで野生にでも帰ったかの様な戦いを繰り広げ、かく言う私も……。
「うあ゛あぁあああ゛あああっ!!!」
と、10代の少女が決して上げない野太い叫びと共に、ひたすら目の前に現れるネウロイを次々に打ち倒していた……。





……

………



そうして、私達がまるで何か悪魔か、破壊神にでも憑依されたかの様な鬼神の戦いぶりを繰り返す内に、いつの間にか私達は海岸線を脱出していた。

だが、それに気づいたのは当初の合流地点を確保・防衛していたジャック中佐の部下、アポリー中尉の呼びかけを受けてからだ。
「おい、お前。大丈夫か?」
「えっ……?」
「相当必死だったんだな……まずはこれでも飲んで、落ち着きな」
そう言って私に水筒を渡してくるアポリー中尉から、水筒を受け取ると私は直ぐに蓋を開けて、水を喉へと流し込む。
上陸して以降、ずっと叫びっぱなしで酷使し、乾ききっていた喉が潤うのと同時にオーバーヒートしていた頭が覚めていくのを手に取るように感じた。
そうして、冷えた頭で周りを見渡すと、周りでは先程の脱出で負傷したウィザードやウィッチ達が衛生要員から、応急手当を受けていたり、全ての体力を使い果たしたかの如く地面に大の字になり、体力を回復させている。
他にも、別の所では、先の上陸時の惨劇を真に辺りにしたショックから完全に放心状態となり、真顔が戻らなくなったウィッチが置物の様に座り込んでいたり、それを心配し話しかけているウィザードが居れば、更に別の場所では、同じ様に先の上陸時に恐怖の余り粗相をしでかしたウィッチ達
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