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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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程度終わったら、此処を離脱し、ドックまで向かうぞ!長い道のりになるぞ!!否が応でも、覚悟を決めろ、准尉!!!」
「了解っ!!」
そんなジャック中佐の声を聞き、私は勢いよく復唱と共に敬礼をジャック中佐に返す。
そう……中佐の言う様に、否が応でも、覚悟を決めるしかないのだ。
ここから生きて故郷に帰るには、それしかない。
所属も、生まれも、育ちも、性別も、何もかも違う者たちだらけだけど、此処にいる皆は全て「生への執念」だけは共通して持っている。
その執念を果たす為、覚悟を決めないといけない……そして私は覚悟を決めたのだ!!
胸の内で湧き上がる熱い物を感じつつ、覚悟を決めた私は直ぐにやるべきことに取り掛かる。
「では、私は負傷した仲間達の応急手当の手伝いに回ります!中佐達は此処の防衛をお願い致します!!」
「任せろ!ここから生きて帰るぞ!!」
「はいっ!」
私はそう言って、救急キットを手に負傷した仲間の元へと走っていく。
そんな私の様子を見ながら、ジャック中佐は部下のコマンド隊員たちを率いて、必死の追撃を仕掛けてくるネウロイ達を迎撃し、此処の防衛に当たっていく。
こうして、激しいネウロイの猛追の仲、此処から生きて帰る為に必死に各々の任務を遂行していく……。
別の所では、猛攻を掛けてくるネウロイとの激しい銃撃戦を繰り広げ、また別の所では負傷した仲間達に懸命の応急処置を行う。
まさに絶望が支配するこの場において、僅かばかりあるか、無いのかの希望を掴む為、皆が決死の覚悟を持って、必死になっていた。
そんな決死の覚悟の元で必死になった為か、本当に僅かばかりだが、ネウロイにも疲労の色が見えてきたらしく、ほんの少しばかり攻撃の手が休まってきた。
それは、この地獄と化した海岸から”脱出するタイミングが来た事を私達に示していた”。
ジャック中佐は、そのタイミングを決して見逃すことなく叫んだ。
「総員、移動可能か!?」
この中佐の指示に対し、あちこちで「はいっ!」や「移動可能です!!」と言う返事が返ってくる。
その返事を聞き、ジャック中佐は「……よし」と呟きながら、腰の鞘からクレイモアを引き抜きつつ、息を軽く吸うと大声で叫んだ。
「これより、この海岸を脱出!ドックまで移動する!!」
「「「「了解!!!!」」」」
「よし……行くぞ、総員付いてこい!!」
そう言ったかと思った次の瞬間には、もうジャック中佐が勢いよくクレイモアを片手にタコつぼから飛び出すと、間髪入れずに他のコマンド隊員やウィッチ達も一斉に続く様に飛び出していく。
ある物は銃を手に撃ちまくりながら、またある物は負傷した仲間を背負いながら、またある物は傷ついた体に鞭を打ちながら……。
各々がそれぞれのスタイルで飛び出していく中、一人、また一人と自
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