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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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り、思わず力がドッと抜けそうになる。
だが、そんな感覚もほんの一瞬。また私の近くに着弾したネウロイの放った攻撃の至近弾によって、私は目の前の過酷な現実へと引き戻される。
「つっ!!」
至近弾の放つ凄まじい衝撃波を感じつつ、咄嗟にタコつぼの中に身を潜めるのと同時に、ジャック中佐率いるコマンドの隊員達が飛び込んでくる。
そうして飛び込んできたジャック中佐は、直ぐに自身の部下であるコマンドの隊員達に対して指示を飛ばす。
「全員、直ぐに全方位警戒態勢を取れ!衛生要員は直ぐに負傷した奴の治療を始めろ!!」
ジャック中佐のこの指示にコマンドの隊員達が一斉に「「「了解っ!!」」」と復唱を返すのを聞きつつ、ジャック中佐は続けざまにこう言い放つ。
「この中にレタ准尉はいるか!?」
「はい、私です!」
「お前だな!?」
そう手を上げた私に対し、ジャック中佐はボーガンを片手にやってくるなり、こう言葉を続けた。
「ブリティッシュ・コマンドス隊長のジャック・ネヴィル中佐だ!准尉、さっそくだが陸戦ウィッチ隊の今の状況を報告してくれ!!」
「はい!先に無線で伝えた様に指揮官、副指揮官のエオナ中尉とフルータ少尉は戦死、それ以外にも部隊のウィッチの約6割が戦死!それ以外の2割が負傷、その内の半分が手足を失う重症であり、もう1割が戦争恐怖症に陥っており、戦えるのは私を含めて1割……約12人程度です!!」
このジャック中佐は「……よし」と呟く様に言い放つと、地図を手に取りつつ、こう言葉をつづける。
「全体の状況を伝える!今現在、沖合の艦隊及び艦載ウィッチ隊が新型航空機型ネウロイの攻撃を受けて全滅し、俺達はココに取り残された!だから、救援が来るまで籠城する事になる!!その為、俺の部下がココに在るフロンティア・ドックを確保している!その確保が完了次第、速やかにフロンティア・ドックに移動し、此処に籠城する!!いいな!?」
「わ、分かりました!」
そう私がジャック中佐の計画に対し、返した瞬間、ジャック中佐の部下の通信兵が無線機の受話器を手に走ってくる。
「中佐、アレクソン大尉からです!」
「代われ!」
通信兵に対し、ジャック中佐はそう言って無線機を手に取ると早速、連絡を取り合い始める。
「アレクソン、ドックは確保したのか!?」
『はいっ!ドック及び周辺につながる道路を確保しました!!アポリー中尉の小隊も、既に半分が移動及び負傷者の移送を開始し、残る半分が中佐たちを援護する為に当初の合流ポイントで待機しています!!』
「わかった!直ぐに俺達も其方に合流する!!それまで、頼むぞ!!!」
無線機越しに部下に対し、そう指示を飛ばした中佐は無線機を通信兵に渡しつつ、こう言ってくる。
「今の聞いたな!?」
「はっ、はいっ!!」
「よし……負傷した奴の応急手当がある
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