暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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一人の仲間のウィッチがやられ、吹き飛ばされた左腕から、壊れた水道管の様に真っ赤な血を吹き出しつつ、地面へと崩れ落ちる。
「きゃああぁっ!腕が!!私の腕が無い!!!あああああああっ!!!!」
「エリー!しっかりして、エリー!!」
「落ち着きなさい!まずは止血しなさい!!訓練は受けてるでしょ、訓練通りにやりなさい!!!」
「は……、はいっ!」
腕をやられ、切断された個所から真っ赤な血を吹き出しているウィッチに対し、親友のウィッチが駆け寄って彼女を心配する。
そんなウィッチに対し、私は75o砲をネウロイに向けて撃ちまくりながら、彼女に対して応急手当の指示を飛ばし、その檄を受けたウィッチはアタフタしながらも、救急キットを手に親友の切断された腕の止血を行っていく。
この間にも、ネウロイの猛攻は止む事が無く次々と私達を仕留めんとばかりにネウロイの猛攻が次々と降り注ぎ、懸命に指揮を執っていた私の近くにも至近弾が着弾する。
「うっ!」
その着弾に伴って、辺りに飛び散る破片や煙に対し、思わず私が目をふさいだ瞬間、この隙をついて、急接近してきた戦車型ネウロイが大きくジャンプしつつ、私に襲い掛かろうとしていたのだ。
「准尉!!」
「っ!!」
直ぐ側にいて、ネウロイの接近に気付いた仲間のウィッチの指摘を受け、私自身に接近しているネウロイの存在に気付き、咄嗟に75o砲を向けるが、もう既にネウロイは私の懐へと入り込み、その首を狙って足を振り上げているのが見えた。

(あ……、これ……、死んだ……)

その光景を前に死を覚悟した瞬間だった。

突然、『ドスウゥッ!』と言う凄まじい音と共に私に襲い掛かろうとしていたネウロイが横に吹っ飛んでいったのだ。
「っ!?」
余りにも突然の出来事ゆえに、何が起きた分からず思わず呆然とした様子で、飛んで行ったネウロイに視線を向けると、そこには矢が突き刺さり悶絶するネウロイの姿が。
そのネウロイは悶絶しながらも、何とか立ち上がり、攻撃し直そうとするが、それよりも先に飛んできた別の矢によって、コアごと撃ち抜かれ、バラバラに砕け散っていく。

この光景を前に私は確信した……”彼らが来た事”を……。

それと同時に別の場所で応戦していたウィッチが気付いた様だ。
「来た!コマンド部隊よ!!」
歓喜の声を上げる彼女の指さす方向に視線を向けると、そこには確かにジャック中佐率いるブリティッシュ・コマンドスの隊員達の姿があった。
「如何やら、間に合ったみたいだな……よし!予定通り、陸戦ウィッチ達と合流する!!行くぞ、コマンドー!!!」
「「「コマンドー!!」」」
そう勝鬨を上げ、ジャック中佐先頭の元、私達の元へネウロイを次々に撃破しつつ、やってくるコマンドの隊員達の姿を見て、私は”何とか第1関門を突破した”事を悟
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