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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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入れる。
「おい、どうした!?誰でも良い、応答しろ!!」
『……プリンスから、ナイトへ』
「おい、ダイジョブか!?何があった!?」
暫しの沈黙の後、艦隊側から帰ってきた返事の声は、今にでも死にそうな弱弱しい海軍兵の声だ。
そんな声に驚きながら、俺が問い詰めると、その海軍兵は振り絞るような声で報告してくる。
『新型……航空機型ネウロイの……、攻撃を受け……、艦長を含め……、乗員は……、殆どが戦死……、他の艦隊……及び、ドラゴンライダーは……全滅しました……、もう全てお終いです……』
「何っ!?全滅だと!?」
海軍兵のそんな報告に俺が驚くと共に、ドサッ!と言う人間の崩れ落ちる音が無線機越しに聞こえ、艦隊はもうどんなに呼び掛けても応答しなくなっていた。
「おい!大丈夫か!!しっかりしろ!?」
「中佐、艦隊の方は?」
そんな中で必死に艦隊に呼び掛けるに対し、再編成を行ったアレクソンが駆け付け様に問い掛けてきた瞬間だった。
突如として、先程の照明弾とは違う明かりがピカッ!と辺りが包まれる。
「「!?」」
この突然の出来事に俺とアレクソン、他の部下達も何が起きたのか分からないまま、光った方に視線を向けた瞬間……凄まじい爆音と衝撃波が俺達に襲い掛かってきたのだ!
「総員、地面に伏せて、耳を塞ぐんだ!!」
咄嗟にそう叫びつつ、地面にジャンプする様にして伏せつつ、耳を抑えた次の瞬間には、『BUH-KOOOM!!』と言った感じの、もう言葉では表しきれない火山の噴火を間近で見たかの様な轟音が辺り一面に鳴り響いた。
「うおお゛おあぁっ!?」
「ぐあああっ!!」
「あ゛あああ゛っ!?」
耳をふさいでも聞こえてくる、この轟音と衝撃波を前に全コマンが悶絶する中、何かとそれを乗り切った俺とアレクソンがゆっくりと立ち上がり、爆発音のした方に視線を向けた先にあったのは……。

夜の闇を真っ赤に照らしつつ、海へ沈んでいくプリンス・オブ・ウェールズと、その炎に照れされつつ、周りで同じ様に沈んでいくアークロイヤルを始めとする艦隊の全滅した光景だった……。

この信じらない光景を前にし、アレクソンがゆっくりと口を開く。
「そんな……、バカな……」
「……糞が」
アレクソンの言葉を前に思わず悪態が漏れる俺。
そりゃそうだ……俺達を支援する艦隊が支援する前に全滅……それと同時に俺達はブリタニアに帰る足を失ってしまった……。

つまり、ここ(ディエップ)に取り残されたって事だ!

余りにも最悪の事態を前に『怒り』なんて言葉では、表しきれない、絶望にも近いドス黒い感情が湧いてくる中、俺はアレクソンに話しかける。
「とりあえずアレクソン!さっき頼んだ、再編成はどうなっている!?」
「あっ、あぁ……はい!とりあえず戦闘可能なウィザードをかき集め
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