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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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さい!このまま15キロ走行訓練、行くわよ!!』
『『『Yes,ma'am』』』
双眼鏡越しに来るべきディエップでの救助作戦に備え、必死になってる部下達の懸命の頑張りを見ながら、クリスはこう呟く。
「新人の娘達、皆、頑張っているわね……。でも、本当の実戦はこんなものじゃないのよ……」
「失礼します。クリスティーナ少佐、ちょっと宜しいですか?」
部下達が懸命に行っている猛訓練の様子を見ながら、そう呟く彼女に対して、M20装甲車の車内にある無線機を担当していた部下のウィッチが車内から顔を出しつつ、メモ書きされたメモを手に報告してくる。
「どうしたの?」
「司令部からの連絡です」
それに報告に対し、クリスが顔を向け、何の様か問うと部下は続け様に司令部からの指示を書き留めたメモをクリスに渡す。
「……そういう事ね。無線を頂戴」
クリスは直ぐに渡されたメモに目を通すと、何回か静かに頷きつつ、M20装甲車の無線マイクを手に取り、演習中の部下達に告げた。
「総員、訓練は此処で中止にします。たった今、連合軍司令部の方より、私達、第79機甲師団に対し、正式にディエップ上陸部隊救助作戦への参加命令が出ました。総員、速やかに基地へ帰還し、作戦参加の準備に当たる様に!」
クリスが無線機越しにそう告げるや否や、部下のウィッチ達はすぐさま訓練を切り上げ、作戦に参加する準備の為、基地へと帰還する準備に入っていく。

その様子を見ながら、クリスは更にメモに目を通していき、その中で”ある事”に気が付く。

「あら……、作戦参加部隊に第501統合航空団も居るのね……。此処にいるウィーラー君、私が”初めての人”なのよねぇ〜……。フフッ、懐かしいわ」

そう書かれたメモを見て、クリスは微笑み、昔を懐かしみながら、一人そう呟くのだった……。
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