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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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特徴的な装備が多用されているのは、この第79機甲師団、通称、ホバーツ・ファニーズが”特殊機甲戦闘工兵”と言う他の陸戦ウィッチ隊と一線を画す目的で編成されたからだ。
この部隊が編成されたのは、この戦争が始まった初期及びアフリカ前線で、普通の陸戦ストライカーユニットを装備したウィッチでは、対応できないネウロイの防衛陣地等があり、それらの攻略に多数の陸戦ウィッチ及び兵士、戦車に多数の損害が出た反省からだ……しかし、正直に言って、そんな状況に滅多に出くわすわけも無い為、長らくこの第79機甲師団は変わり種のウィッチ隊と思われていた。
しかし、今回のディエップ上陸作戦の失敗及び惨劇を受け、その失敗時の状況から、現時点で編成された陸戦ウィッチ隊で唯一対応可能と連合軍司令部は判断し、この度、白羽の矢が立った訳だ。
変わり者から一転、今や救助作戦の要と化した彼女達の士気は高く、正式に救助作戦が発令される前から、彼女達は実戦を想定した、まさに”実戦そのもの”と言った猛訓練を繰り返していた。
そんな彼女達が演習場で所狭しと繰り広げる猛訓練の様子を少し離れた場所から、部隊の指揮官・連絡用車両として配備されているリベリオン製の装甲車”M20装甲車”の上から、双眼鏡を手に除いているのは、第79機甲師団の指揮官を務めるウィッチの”クリスティーナ・ベッカム少佐”……通称、”クリス”だ。
彼女は陸軍入隊以降、持ち前の優れた陸戦ウィッチとしての実力を買われ、激戦真っただ中のアフリカ前線に当時最新鋭の陸戦ストライカーのチャーチルを使用し、数々の戦績を上げた優秀な陸戦ウィッチであったが、とある防衛線にて負傷、本国送還となる。
その後、入院を過ごした後、アフリカ時代の優秀な陸戦ウィッチとしての戦績及び能力が評価される形にて、今回、新設された第79機甲師団の指揮官を任命されると同時に、陸戦ストライカー・チャーチルのバリュエーション型である”火炎放射器搭載モデル”の”チャーチル・クロコダイル”を支給され、現在に至る。
因みに余談だが、彼女がかつて戦っていたアフリカ前線で今も活躍するブリタニア陸軍の陸戦ウィッチとして知られる”セシリア・グリーンダ・マイルズ少佐”とは、同じ陸戦ウィッチ訓練所の出身であり、同期にして、親友である。その為、アフリカ時代には、よく二人して休みが合ったら、事ある度に共に過ごしていたと言う。
そんなクリスが双眼鏡で覗き込む先には、クリスと同じ様にアフリカ帰りの実戦経験があるウィッチ達によって課される猛訓練を必死になってこなす、未だに実戦を経験した事のない新人ウィッチ達の姿が。
『ほら!こんな所でへばったりしないの!!アナタ達、ディエップで私達を待っている仲間達を失望させる気!?』
『『『いいえ!!!』』』
『じゃあ、気合入れな
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